平成12年9月6日発表

運輸経済の動き  (平成12年6月)


(貨物輸送)

 6月の貨物輸送は、前年同月比でJR(貨物)、内航(油送船)、自動車航走台数が減少したものの、その他は増加した。

  JR(貨物)のうち、コンテナは生野菜青果物、化学工業品、酒・ビール等が減少したが、その他の品目が増加したため前年同月比で1.3%増、車扱は紙・パルプが増加したもの、その他の品目が減少したため、同3.3%減、全体では同0.8%減であった。
 なお、12年7月(速報)は、コンテナが同0.9%減、車扱が同8.3%減、全体では同4.3%減となっている。

 貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、機械、食料工業品が増加したため、前年同月比で3.7%増となった。
 一般トラックは、同4.3%増となった。
 なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比7.6%増となった。

 内航海運のうち、貨物船は、穀物、石炭、砂利・砂・石材等が減少したものの、その他の品目が増加したため前年同月比で11.9%増となった。
 油送船は、LPガスが増加したが、その他の品目が減少したため同12.7%減となった。

 自動車航送定期航路は、自動車航送台数は、前年同月比1.5%減となった。

 航空は、国内線は前年同月比4.0%増となった。また、12年7月(速報)は同2.6%増となっている。
 一方、国際線は同6.8%増となり、12年7月(速報)は同7.5%増となっている。
 なお、外国航空会社を含めた新東京国際空港及び関西国際空港の輸出入(継越貨物を除く)をみると、輸出は、前年同月比15.4%増、輸入は同14.0%増となった。
 12年7月は、輸出は前年同月比12.5%増、輸入は同16.3%増となっている。

 普通倉庫(大手21社)(12年4月〜6月)は、入庫高が前年同期比1.6%減、保管残高が同1.8%増、倉庫回転率が同2.0ポイント減の44.5となった。

 冷蔵倉庫(東京都所在事業所)(12年4月〜6月)は、入庫高が前年同期比6.5%増、保管残高が同13.8%増、倉庫回転率が同3.4ポイント減の46.4となった。


(旅客輸送)

 6月の旅客輸送は、前年同月比でタクシー、航空(国際線)が増加したものの、その他は減少した。

  JR(旅客)は、前年同月比0.9%減となった。このうち、定期旅客は同0.9%減、定期外旅客は同0.7%減、新幹線旅客は同1.3%増であった。

 民鉄は、前年同月比0.9%減となった。このうち 定期旅客は同1.8%減、定期外旅客は同0.5%増であった。
 なお、12年7月(速報:15社)は、前年同月比1.5%減となり、このうち、定期旅客は同1.6%減、定期外旅客は同1.3%減となっている。

 バス(都営バス及び乗合11社)は、前年同月比0.6%減となった。
 なお、高速バス(関東圏−近畿圏間)は、同5.1%増となった。
 (注)関東圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)の34系統対象。

 タクシー(東京)は、前年同月比2.6%増となった。実働率でみると0.6ポイント減の88.3実車率でみると同0.7ポイント増の45.7となった。
 なお、12年7月(速報:35社)は、前年同月比0.4%減となっている。

 航空は、国内線は、前年同月比2.8%減となった。このうち、幹線は同1.4%減、ローカル線は同3.9%減であった。
 一方、国際線は同10.1%増となった。
 なお、12年7月(速報)は、国内線は前年同月比3.9%減、このうち幹線は同2.3%減、ローカル線は同5.1%減となっている。国際線は同8.1%増となっている。

 出入国の動向(速報)をみると、出国日本人数は前年同月比10.9%増、入国外客数は同8.4%増となった。
なお、12年7月(速報)は、出国日本人数は前年同月比7.8%増、入国外客数は同10.5%増となっている。


(輸送関連)
 旅行取扱額(主要50社)は、国内旅行は前年同月比1.9%減、海外旅行は同7.4%増となった。
 なお、12年4月(速報:4社)は、国内旅行は前年同月比4.9%減、海外旅行は同3.6%増となっている。

 ホテル(東京及び大阪14ホテル)の稼働率は、前年同月比2.3ポイント増の73.7となった。
 なお、12年7月は、前年同月比0.3ポイント増の73.7となっている。

 新造船受注量(12年4月〜6月)は、総トン数で前年同期比8.0%減となった。
 一方、竣工量(12年4月〜6月)は、総トン数で前年同期比39.4%増となった。

 新車登録台数は、前年同月比8.7%増となった。このうち、旅客車は同8.8%増(普通車同21.3%増)、貨物車は同9.7%増であった。
 なお、12年7月は、前年同月比0.8%減(旅客車同0.2%減、貨物車同3.0%減)となっている。

 軽自動車新車販売台数(軽二輪車を除く)は、前年同月比2.0%増(軽乗用車同5.6%増軽貨物車同4.4%減)となった。
 なお、12年7月は、前年同月比1.7%減(軽乗用車同1.1%増、軽貨物車同7.3%減)となっている。

 自動車保有車両数は、前年同月比1.3%増であった。
 なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の12年7月は、前年同月比0.3%増となっている。

 高速道路(日本道路公団)の利用台数は、前年同月比2.0%増となっている。
 なお、12年7月は、前年同月比1.6%増となっている。

運輸経済指標データ1〔SYLK形式〕 (JR貨物、特積みトラック・一般トラック・宅配取扱個数)

運輸経済指標データ2〔SYLK形式〕 (内航海運(貨物船・輸送船)、外航海運(輸出・輸入・三国間)

運輸経済指標データ3〔SYLK形式〕 (外貿コンテナ、航空貨物(輸出・輸入)

運輸経済指標データ4〔SYLK形式〕 (航空貨物(国内・国際)、冷蔵倉庫)

運輸経済指標データ5〔SYLK形式〕 (普通倉庫)

運輸経済指標データ6〔SYLK形式〕 (JR旅客輸送人員、民鉄輸送人員(計))

運輸経済指標データ7〔SYLK形式〕 (民鉄輸送人員(定期・定期外)、バス、タクシー)

運輸経済指標データ8〔SYLK形式〕 (航空旅客、出国日本人数)

運輸経済指標データ9〔SYLK形式〕 (入国外客数、自動車航送定期航路、旅行取扱額)

運輸経済指標データ10〔SYLK形式〕 (ホテル稼働率、新造船受注量・竣工量、新車登録台数)

運輸経済指標データ11〔SYLK形式〕 (軽自動車販売台数、自動車保有車両数、高速道路通行台数)



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