運 輸 経 済 の 動 き
運輸経済の動き (平成8年5月)
(貨物輸送)
5月の貨物輸送は、前年同月比で、JR貨物、内航海運(油送船)が減少したものの、その他は増加した。
JR(貨物)
のうち、コンテナは、農産品、酒・ビールが減少したものの、その他が増加したため、前年同月比で7.8%増、車扱は石油が増加したもののその他が減少したため、同11.9%減、全体では同4.2%減となった。
なお、8年6月(速報)は、コンテナが同2.4%増、車扱が同15.5%減、全体では同8.2%減となっている。
貨物自動車
のうち、特別積合せトラックは、化学工業品、日用品等が増加したため、全体では前年同月比5.5%増となった。
一般トラックは、同1.7%増となった。
なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比8.6%増となった。
内航海運
のうち、貨物船は、鉄鋼等が減少したものの、セメント等が増加したため、全体では、前年同月比で2.4%増となった。
油送船は、黒油、白油とも減少したため、全体では、同3.5%減となった。
外貿コンテナ
(4月分)は、輸出は前年同月比0.8%増、輸入は同9.1%増となった。
自動車航送定期航路
は、自動車航送台数は前年同月比9.3%増、旅客数は同9,7%増とな った。
航空
は、国内線は前年同月比9.0%増となった。また、8年6月(速報)は同2.9%増となっている。
一方、国際線は同3.9%増となり、8年6月(速報)は同0.9%減となっている。
なお、外国航空会社を含めた新東京国際空港の輸出入(継越貨物を除く)をみると、輸出は、前年同月比1.5%増、輸入は同1.8%減となった。
8年6月は、輸出は前年同月比2.0%減、輸入は同7.2%減となっている。
(旅客輸送)
5月の旅客輸送は、前年同月比でバスが減少したものの、その他は増加した。
JR(旅客)
は、前年同月比0.1%増となり、このうち、定期旅客は同0.8%減、定期外旅客は同1.8%増、新幹線旅客は、同5.1%増となった。
民鉄
は、前年同月比1.3%増となり、このうち、定期旅客は同0.2%減、定期外旅客は同3.7%増となった。
なお、8年6月(速報:15社)は、前年同月比1.0%減となり、このうち、定期旅客は同1.4%減、定期外旅客は同0.3%増となっている。
バス
(東京10社)は、前年同月比4.8%減となった。
なお、高速バス(関東圏−近畿圏間)は、同0.8% 増となった。
(注)関東圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)の33系統対象。
タクシー(東京)
は、前年同月比2.7%減となった。実働率でみると同0.3ポイント減の89.4実車率でみると同0.1ポイント減の47.3となった。
なお、8年6月(速報:35社)は、前年同月比2.%減となっている。
航空
は、国内線は、前年同月比5.7%増となり、このうち、幹線は同4.7%増、ローカル線は同6.3%増となった。
一方、国際線は、同8.7%増となった。
なお、8年6月(速報)は、国内線は前年同月比4.8%増、このうち、幹線は同3.7%増、ローカル線は同5.5%増となっている。国際線は同13.0%増となっている。
出入国の動向
(速報)をみると、出国日本人数は、前年同月比5.6%増となっている。入国外客数は同19.9%増となっている。
なお、8年6月(速報)は、出国日本人数は、前年同月比7.0%増 、入国外客数は同23.8%増となっている。
(輸送関連)
旅行取扱額
(主要34社)は、国内旅行は前年同月比4.4%増となった。
一方、海外旅行は同7.3%増、外人旅行は同29.3%増となった。
なお、8年6月(速報:4社)は、国内旅行は前年同月比0.3%減、海外旅行は同1.6%増、外人旅行は同10.7%増となっている。
ホテル(東京及び大阪15ホテル)
の稼働率は、前年同月比8.7ポイント増の74.1となった。
なお、8年6月は、前年同月比6.0ポイント増の72.9となっている。
新車登録台数
は、前年同月比で0.3%減となった。このうち、旅客車は同5.0%増(普通車同14.3%増)、貨物車同4.1%増となった。
なお、8年6月は、前年同月比4.5%減(旅客車同4.7%減、貨物車同4.2%.減)となっている。
軽自動車新車販売台数(軽二輪車を除く)
は、前年同月比0.1%減(軽乗用車同6.2%増、軽貨物車同6.9%減)となった。
なお、8年6月は、前年同月比3.9%減(軽乗用車同5.1%増、軽貨物車同13.0%減)となっている。
自動車保有車両数
は、前年同月比2.9%増であった。
なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の8年6月は、前年同月比2.9%増となっている。
高速道路(日本道路公団)
の利用台数は、前年同月比4.2%増となっている。
なお、8年6月は、前年同月比3.6%増となっている。