運輸経済の動き 運輸経済の動き (平成8年2月)


(貨物輸送)

 2月の貨物輸送は、阪神・淡路大震災による影響の反動や閏年による日数増の影響もあり、前年同月比で概ね増加した。

  JR(貨物)のうち、コンテナは、全品目とも大幅に増加し、前年同月比で44.3%増、車扱は、同1.6%減、全体では同11.3%増となった。
 なお、8年3月(速報)は、コンテナが同33.4%増、車扱が同9.0%減、全体では同4.6%増となっている。

  貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、食料工業品等が増加したため、全体では前年同月比3.2%増となった。
 一般トラックは、同3.2%増となった。
 なお、宅配貨物取扱個数は、前年同月比9.8%増となった。

  内航海運のうち、貨物船(14社)は、鉄鋼等が減少したものの、セメント等が増加したため、全体では、前年同月比で0.3%増となった。
 油送船(9社)は、黒油が減少したものの、白油が増加したため、全体では、同1.9%増となった。

  外貿コンテナ(1月分)は、輸出は前年同月比19.1%増、輸入は同6.9%増となった。

  自動車航送定期航路は、自動車航送台数は前年同月比4.8%増、旅客数は同7.3%増となった。

  航空は、国内線は前年同月比2.1%増となった。また、8年3月(速報)は同3.0%増となっている。
 一方、国際線は同3.6%増となり、8年3月(速報)は同0.1%減となっている。
 なお、外国航空会社を含めた新東京国際空港の輸出入(継越貨物を除く)をみると、輸出は、前年同月比2.7%減、輸入は同9.4%増となった。
 8年3月は、輸出は前年同月比5.1%減、輸入は同4.0%増となっている。

(旅客輸送)

 2月の旅客輸送は、阪神・淡路大震災による影響の反動や閏年による日数増の影響もあり、前年同月比で民鉄、航空(国内線)等が減少したものの、その他は増加 した。

  JR(旅客)は、前年同月比5.7%増となり、このうち、定期旅客は同4.7%増、定期外旅客は同7.4%増、新幹線旅客は、同34.7%増となった。

  民鉄は、前年同月比0.8%減となり、このうち、定期旅客は同2.6%減、定期外旅客は同 2.2%増となった。
 なお、8年3月(速報:15社)は、前年同月比0.1%減となり、このうち、定期旅客は同0.1%減となっている。

  バス(東京10社)は、前年同月比0.8%増となった。
 なお、高速バス(関東圏−近畿圏間)は、同2.2%減となった。
 (注)関東圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)の33系統対象。

  タクシー(東京)は、前年同月比1.2%増となった。実働率でみると同0.5ポイント減の91.0実車率でみると同0.4ポイント減の48.7となった。
 なお、8年3月(速報:35社)は、前年同月比2.1%減となっている。

  航空は、国内線は、前年同月比0.1%減となり、このうち、幹線は同4.1%増、ローカル線は同2.9%減となった。
 一方、国際線は、同29.4%増となった。
 なお、8年3月(速報)は、国内線は前年同月比7.1%減、このうち、幹線は同6.2%減、ローカル線は同7.7%減となっている。国際線は同23.7%増となっている。

  出入国の動向(速報)をみると、出国日本人数は、前年同月比23.2%増となっている。入国外客数は同15.5%増となっている。
 なお、8年3月(速報)は、出国日本人数は、前年同月比19.8%増、入国外客数は同11.9%増となっている。

(輸送関連)

  旅行取扱額(主要34社)は、国内旅行は前年同月比12.9%増となった。
 一方、海外旅行は同18.0%増、外人旅行は同2.6%増となった。
 なお、8年3月(速報:4社)は、国内旅行は前年同月比4.1%増、海外旅行は同21.8%増、外人旅行は同16.4%増となっている。

  ホテル(東京及び大阪15ホテル)の稼働率は、前年同月比0.1ポイント増の77.1となった。
 なお、8年3月は、前年同月比1.4ポイント増の76.6となっている。

  新車登録台数は、前年同月比で4.3%増となった。このうち、旅客車は同6.1%増(普通車同11.4%増)、貨物車同6.0%減となった。
 なお、8年3月は、前年同月比2.3%減(旅客車同2.9%減、貨物車同1.6%減)となっている。

  軽自動車新車販売台数(軽二輪車を除く)は、前年同月比2.6%増(軽乗用車同13.5%増、軽貨物車同9.6%減)となった。
 なお、8年3月は、前年同月比0.3%増(軽乗用車同11.0%増、軽貨物車同11.4%減)となっている。

  自動車保有車両数は、前年同月比2.9%増であった。
 なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の8年3月は、前年同月比2.9%増となっている。

  高速道路(日本道路公団)の利用台数は、前年同月比5.4%増となっている。路線別では徳島、中国、磐越自動車道等が増加している。
 なお、8年3月は、前年同月比4.4%増となっている。