運 輸 経 済 の 動 き 運輸経済の動き  (平成10年12月)


(貨物輸送)

  12月の貨物輸送は、航空が増加したものの、その他は減少した。

  JR(貨物)のうち、コンテナは、全品目とも減少したため、前年同月比で8.8%減、車 扱は、全品目とも減少したため同16.1%減、全体では同12.8%減であった。
 なお、11年1月(速報)は、コンテナが同7.2%減、車扱が同17.9%減、全体では同 13.3%減となっている。
  貨物自動車のうち、特別積合せトラックは、前年同月比で2.7%減(調査対象27社の ち26社の暫定値)となった。
 また、宅配貨物取扱個数は、前年同月比0.7%増(同上)となった。
  内航海運のうち、貨物船は、石灰石、石炭が増加したものの、その他が減少したため、 全体では前年同月比で5.4%減となった。
油送船は、黒油、白油とも減少したため同1.6%減となった。
  外貿コンテナ(11月分)は、輸出は前年同月比10.4%減、輸入は同0.1%増となった。
  自動車航送定期航路は、自動車航送台数は前年同月比32.0%減となった。
  航空は、国内線は前年同月比0.3%増となった。また、11年1月(速報)は同1.3%減 となっている。
 一方、国際線は同4.6%増となり、11年1月(速報)は同9.8%増となっている。
なお、外国航空会社を含めた新東京国際空港及び関西国際空港の輸出入(継越貨物を除 く)をみると、輸出は、前年同月比3.6%減、輸入は同1.3%増となった。なお、11年1 月は、輸出は前年同月比1.2%増、輸入は同2.8%増となっている。
普通倉庫(大手21社)(10年10月〜12月)は、入庫高が前年同期比11.6%減、 保管残高が同8.1%減、倉庫回転率が同0.5ポイント増の46.3となった。
冷蔵倉庫(東京都所在事業所)(10年10月〜12月)は、入庫高が前年同期比7.9% 増、保管残高が同15.7%減、倉庫回転率が同9.7ポイント増の50.9となった。


(旅客輸送)

  12月の旅客輸送は、前年同月比で航空が増加したものの、その他は減少した。

  JR(旅客)は、前年同月比1.1%減となった。このうち、定期旅客は同1.7%減、定期 外旅客は同0.2%減、新幹線旅客は、同2.1%減であった。
  民鉄は、前年同月比1.2%減となった。このうち 定期旅客は同2.4%減、定期外旅客は同 0.4%増であった。
 なお、11年1月(速報:15社)は、前年同月比3.0%減となり、このうち、定期旅客 は同3.7%減、定期外旅客は同1.9%減となっている。
 バス(東京10社)は、前年同月比3.2%減となった。
 なお、高速バス(関東圏−近畿圏間)は、同9.3%増となった。 (注)関東圏(1都3県)、近畿圏(2府4県)の33系統対象。
  タクシー(東京)は、前年同月比0.7%減となった。実働率は0.8ポイント増の89.5、実 車率は同2.0ポイント減の47.0となった
 なお、10年12月(速報:35社)は、前年同月比1.0%減となっている。
 航空は、国内線は、前年同月比1.0%増となった。このうち、幹線は同1.5%増、ローカ ル線は同0.7%増であった。
一方、国際線は、同3.5%増となった。
 なお、111年1月(速報)は、国内線は前年同月比3.5%増、このうち、幹線は同4.1% 増、ローカル線は同2.9%増となっている。国際線は同4.1%増となっている。
 出入国の動向(速報)をみると、出国日本人数は、前年同月比2.1%減、入国外客数は同 5.0%増となっている。
 なお、11年1月(速報)は、出国日本人数は、前年同月比4.0%増、入国外客数は同7.1%減となっている。


(輸送関連)
  旅行取扱額(主要50社)は、国内旅行は前年同月比3.7%減、海外旅行は同11.3%減と なった。
 なお、11年1月(速報:4社)は、国内旅行は前年同月比1.9%減、海外旅行は同9.6 %減となっている。
   ホテル(東京及び大阪15ホテル)の稼働率は、前年同月比0.8ポイント増の62.2となっ た。
なお、11年1月は、前年同月比5.9ポイント減の60.4となっている。
新造船受注量(10年10月〜12月)は、総トン数で前年同期比54.4%減となった。
一方、竣工量(10年10月〜12月)は、総トン数で前年同期比1.1%増となった。
  新車登録台数は、前年同月比で23.5%減となった。このうち、旅客車は同23.0%減(普 通車同27.4%減)、貨物車は同28.9%減であった。
 なお、11年1月は、前年同月比6.3%減(旅客車同3.7%減、貨物車同20.2%減)とな っている。
  軽自動車新車販売台(軽二輪車を除く)は、前年同月比17.5%増(軽乗用車同53.0% 増、軽貨物車同25.8%減)となった。
 なお、11年1月は、前年同月比28.8%増(軽乗用車同50.9%増、軽貨物車同2.2%減) となっている。
  自動車保有車両数は、前年同月比1.1%増であった。
 なお、自動車保有車両数のうち登録自動車車両数の11年1月は、前年同月比0.8%増と なっている。
  高速道路(日本道路公団)の利用台数は、前年同月比0.2%減となっている。
 なお、11年1月は、前年同月比2.1%増となっている。

運輸経済指標データ1〔SYLK形式〕 (JR貨物、特積みトラック・一般トラック・宅配取扱個数)

運輸経済指標データ2〔SYLK形式〕 (内航海運(貨物船・輸送船)、外航海運(輸出・輸入・三国間)

運輸経済指標データ3〔SYLK形式〕 (外貿コンテナ、航空貨物(輸出・輸入)

運輸経済指標データ4〔SYLK形式〕 (航空貨物(国内・国際)、冷蔵倉庫)

運輸経済指標データ5〔SYLK形式〕 (普通倉庫)

運輸経済指標データ6〔SYLK形式〕 (JR旅客輸送人員、民鉄輸送人員(計))

運輸経済指標データ7〔SYLK形式〕 (民鉄輸送人員(定期・定期外)、バス、タクシー)

運輸経済指標データ8〔SYLK形式〕 (航空旅客、出国日本人数)

運輸経済指標データ9〔SYLK形式〕 (入国外客数、自動車航送定期航路、旅行取扱額)

運輸経済指標データ10〔SYLK形式〕 (ホテル稼働率、新造船受注量・竣工量、新車登録台数)

運輸経済指標データ11〔SYLK形式〕 (軽自動車販売台数、自動車保有車両数、高速道路通行台数)