報道・広報

JR西日本に対する運輸安全マネジメント評価(4回目)の結果に対する報告について

平成22年1月7日

 平成21年10月26日~27日に実施した西日本旅客鉄道株式会社(以下「JR西日本」)に対する4回目の運輸安全マネジメント評価の結果を受け、今般、JR西日本から以下のとおり当方あて報告がありましたので、お知らせします。

1.報告日時及び場所等について

報告日時:平成22年1月7日14時
報告場所:国土交通省大臣官房運輸安全政策審議官室(東京都千代田区霞ヶ関2-1-2)
報告者 :JR西日本代表取締役副社長兼執行役員鉄道本部長 西川直輝
対応者 :運輸安全政策審議官 大野 裕夫

2.報告の経緯

(1)JR西日本に対する第4回目の運輸安全マネジメント評価で、最近における福知山線脱線事故調査に係るJR西日本幹部による情報漏えいの働きかけ問題等の発生を踏まえ、下記2点の取組みを早急に行うよう指摘。
 [1] 安全確保に関する経営トップのコミットメントを改めて発出し、今後における安全確保の姿勢を明らかにすること。また、その考え方を現場職員含む全社員に徹底し、全社一丸となって安全確保を図るための体制を改めて構築すること
 [2] 安全確保については、経営トップと現場職員の相互理解に基づいた現場の安全意識の向上、安全対策への取り組みが不可欠であることを踏まえ、経営トップと現場職員のコミュニケーションの充実、現場職員の意見や提案を安全対策に反映させるシステムの構築や充実を図ること等、現場職員による主体的な安全対策への取り組みを徹底するために必要な対策を実施すること
 
(2)同評価で、上記指摘に係る取組み状況を当方あて報告するようJR西日本に要請。
 

3.報告概要

(1)上記2.(1)[1]について
・以下の内容のコミットメントを各種会議等の社長訓示、安全ミーティング(経営陣と現場社員との意見交換)等でグループ会社を含む全社員に発出(平成21年11月18日~)
「改善措置や企業再生に向けた施策を確実に推進し、当社に関係する全ての方々と誠実に向き合い、安全最優先を徹底し、現場重視、技術重視に基づく経営を実践していく」
 
(2)上記2.(1)[2]について
・実務をテーマにした意見交換にするなど安全ミーティングのやり方の改善(平成22年3月~)
・経営陣自らが安全ミーティングで把握した重要な社員の声を本社会議で幹部安全報告として情報共有・検討(平成21年12月~)
・全社的に水平展開すべき現場からの改善提案を全社施策として推進する仕組みの構築(平成22年1月~)
 
 
 なお、当運輸安全監理官室においては、上記報告を受け、上記1及び2の対策の実施状況等を評価するため、JR西日本に対する臨時の運輸安全マネジメント評価を平成22年3月頃実施する予定です。
 

お問い合わせ先

国土交通省大臣官房運輸安全監理官付 首席運輸安全調査官 田村 俊昭、企画調整官 伊地知 英己
TEL:(03)5253-8111 (内線22061,22052) 直通 (03)5253-8797

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