本地域は、熊本県の南西部に位置し、宇土市・宇城市(旧三角町及び旧不知火町の区域)からなる宇土半島部と上天草市・天草市(旧御所浦町を除く区域)・苓北町からなる天草島しょ部で構成(4市1町)されており、宇土半島部と天草島しょ部が天草五橋によって結ばれた極めて特殊な立地条件下にある地域である。面積は、1,007㎢(平成22年)で県土面積の13.6%を占め、人口は、179,699人(平成22年)で県人口の9.9%を占めている。
地勢としては、宇土半島部は、中央を宇土山系が東西に連なり、北岸は傾斜が急であるが南岸は比較的傾斜が緩やかな丘陵地帯となっており、平地は宇土市を除いて少ない。天草島しょ部は、大矢野島、天草上島、天草下島等大小約120の島々からなり、標高400m~600mの山麓が連なり平坦地が少ない。河川は延長が短く保水力に乏しいため、水不足の要因となっている。また、東と南に八代海、北に有明海、西に東シナ海と四方を海に囲まれており、全市町に渡って海岸風景が広がっている。
気候は、西海型気候区に属し温暖多雨である。全体的に沿岸部では対馬暖流の影響を受け温暖であり、冬は暖かく夏は比較的涼しいという海洋性気候である。
また、歴史・文化的には、キリシタン文化をはじめ外国文化の影響を受けた文化圏を有している。現在でも、それに関連した史跡や資料など多数の歴史遺産が継承されており、地域の重要な観光資源となっている(宇土天草地域半島振興計画抜粋)。