第1回 JAPANコンストラクション国際賞

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建設プロジェクト部門

ウランバートル市高架橋建設計画[モンゴル]【太陽の架け橋~日出づる国から極寒の大地へ】

プロジェクトの概要

  • 市内を南北に分断するウランバートル鉄道路線を跨ぐ262mの鋼製橋梁と362mのアプローチ道路を建設。
  • 老朽化した既存の二つの跨線橋では15tであった南北方向通行車両の重量制限が40tに緩和されるとともに、市内と国際空港を結ぶ距離が約3km短縮された。
  • これにより、市内南北の物流アクセスが大幅に向上し、経済成長に大きく寄与しているほか、市民の生活環境も改善。

データ

工期:2009年11月~2012年10月
発注者:モンゴル国道路・運輸・建設及び都市開発省
応募者:JFEエンジニアリング株式会社(共同応募者:株式会社建設技研インターナショナル)
関係企業:設計者:(株)建設技研インターナショナル
施工者:JFEエンジニアリング(株)

評価のポイント

  • 少数桁構造や耐久性の高い鋼コンクリート合成床版の採用により、維持管理コストが小さく、トータルでのライフサイクルコストが低い、質の高いインフラを実現。
  • コンクリート打設のできない冬季に材料・部材の輸送・架設を行うなど適切な工程管理と、日本製の機材を活用した急速施工など高い技術・ノウハウの活用により、-30℃にもなる長く厳しい冬期にも関わらず完全無災害且つ約1か月の工期短縮で施工を完了。
  • 施工中も、排出土・振動の少ない工法の採用や、急速施工が可能な特殊工法の採用により、隣接した商業地・住宅地・学校や鉄道・基幹道路等、周辺交通への影響を最小化。
  • 完成後、本橋は「日出づる国日本からのプレゼント」として「太陽橋」と命名され、日モンゴルの友好関係を象徴するインフラ事業となっている。

「スナヤン・スクエア」プロジェクト[インドネシア]【総合力が育んだ街の中の街】

プロジェクトの概要

  • ジャカルタ特別州中心部の約20万㎡の敷地におけるショッピングモール、オフィス、高級コンドミニアム、ホテルからなる都心型大規模複合開発。
  • 1989年にインドネシア政府から40年間の事業権(BOT契約)を取得。民間資金を効果的に活用しながら、BOT期間が終了する2036年まで運営中のプロジェクト。
  • 1997年のアジア通貨危機など数々の困難を乗り切り、現地コミュニティに質の高い暮らしの場を提供し続けるとともに、海外からの人と資金をジャカルタに惹きつける拠点であり続けている。

データ

工期:(ホテル複合棟新築工事)2011年12月~2015年8月
(スナヤン・スクエアプロジェクト開発フェーズ)1992年1月~2015年8月
(プロジェクト BOT 期間)1996年4月~2036年4月
発注者:スナヤン・トリカリア・スンパナ社
応募者:鹿島建設株式会社
関係企業:設計:鹿島 建築設計本部、鹿島デザインアジア社
施工:鹿島インドネシア社

評価のポイント

  • 日本における開発ノウハウを全面的に活用し、低層部屋上をはじめとした敷地全体の緑化や、熱線吸収ガラスの活用による日射抑制対策などを施し、環境に優しい開発事業を実現。車椅子対応のスロープ、トイレ、客室を設置するなどバリアフリー化にも配慮。
  • 全施設への自家発電機設置、大容量給水タンクの導入、防爆設備の整備、長期修繕計画の策定など、インフラとしての高い強靭性・経済性を確保。
  • 商業施設で約5,150人、オフィスには約70社のテナントで約9,200人、施設運営管理会社で約750人の雇用を創出。外注社員約1,050人、ホテル従業員約560人と併せて、プロジェクト全体で実に約16,700人以上の雇用を創出している。

ティラワ経済特別区ゾーンA開発工事[ミャンマー]【ミャンマー初の経済特区開発】

プロジェクトの概要

  • 「ティラワ経済特区」は、日ミャンマー両国が官民を挙げて取り組む大規模な工業団地開発事業。計画総面積2,400ヘクタールのうち、初期開発エリア「ゾーンA」として400ヘクタールを開発。
  • 本プロジェクトは、このうち326ヘクタールの工業団地エリアの開発を設計施工で実施するもの。
  • 第1期エリアが2015年9月に開業し、多くの日系企業の進出を後押しするとともに、ミャンマーの経済発展に大きく貢献している。

データ

工期:2014年2月~2016年10月
発注者:Myanmar Japan Thilawa Development Ltd.
応募者:五洋建設株式会社(設計施工)
関係企業:発注者:Myanmar Japan Thilawa Development Ltd.
(出資比率:日系民間39%、JICA10%、ミャンマー民間41%、ミャンマー政府10%)
施工:五洋建設-Suntacパートナーシップ

評価のポイント

  • 日系民間企業の39%、JICAの10%の出資を含め、日ミャンマーの官民が一体となって推進した両国官民協力の象徴的プロジェクト。
  • 耐震設計や水害対策、ランニングコストの低い浄水場・下水処理施設など、日本の設計基準による高品質で環境にも配慮されたインフラ整備を実現。
  • 一年の約半分を占め、月間降雨量が800mmを超える月もある雨季の影響等、困難な条件下にもかかわらず、仮排水路・仮設道路などの雨期対策や現地エンジニア・協力業者も含めた厳しい工程管理により、工期遵守を達成。進出予定企業のビジネスプランにも影響を与える工期の延長を回避したことは高く評価。
  • 施工中は最大1300人/日の作業員を雇用したほか、完成後にも工場・物流施設・商業施設の経済特別区進出により現地に大きな雇用を創出。現地で実施したコンプライアンス研修や賄賂禁止を掲げたワンストップサービス窓口などの取組により、現地における法令順守精神の浸透にも寄与。

ネアックルン橋梁建設計画[カンボジア]【東南アジアの大動脈をつなぐ日本の技術】

プロジェクトの概要

  • ベトナムから首都プノンペンを経由しタイに至るアジアハイウェイの一部であり、南部経済回廊を構成する国道1号線がメコン河と交わる地点に位置する2.2kmの橋梁。
  • これまで有料フェリーでしか渡河できず、混雑時には数時間の待機を強いられていたが、この橋の建設により、短時間で、しかも夜間を含め常時・無料で渡河できるようになった。
  • これまでボトルネックとなっていたメコン河を短時間で安全に渡ることが可能となり、東南アジアのみならずアジア全体の経済発展に大きく寄与。

データ

工期:2011年1月~2015年3月
発注者:カンボジア国公共事業・運輸省
応募者:株式会社 長大(設計、施工管理等)
関係企業:設計:長大、オリエンタルコンサルタンツグローバル
施工:三井住友建設(株)

評価のポイント

  • 日本企業の高い技術力により、5,000tの外洋船が通過可能な支間を持つ長大橋を設計・施工。
  • 中洲上のアプローチ橋の設計において、コストの高い護岸建設を避け、侵食が生じることを前提として基礎設計を行うことで、コストの増大を抑えながら、将来の耐久性、自然環境の変化に対する強靭性を確保。
  • 不発弾爆発に伴う工事中断にも関わらず大型ブロック桁架設や鉄筋プレハブ化等により当初工期内に完工。
  • 最盛期には1000人/日の現地人雇用を創出。現地大学新卒等をエンジニアとして積極的に採用し、将来の現地技術者育成に寄与。
  • 「つばさ橋(Spien Tsubasa)」と命名され、現地通貨のデザインにも取り入れられるなど、日カンボジア友好の象徴的プロジェクト。

パハン・セランゴール導水トンネル[マレーシア]【都市を潤す東南アジア最長の高品質トンネル】

プロジェクトの概要

  • マレーシアの首都クアラルンプールおよびセランゴール州の人口は年々増加しており、2020年には約1000万人に達するといわれるが、生活・工業用水の確保が大きな課題。
  • この喫緊の課題に対処するため、隣接するパハン州からマレー半島を縦断するティティワンサ山脈を貫く直径5.2m、導水能力189万m3/日の導水トンネルを建設。
  • トンネル延長は東南アジア最長44.6㎞、最大土被りは1,246mで、世界的にも稀な長距離トンネル。

データ

工期:2009年6月~2015年3月
発注者:マレーシア政府エネルギー・環境技術・水資源賞
応募者:清水建設株式会社(施工)
関係企業:設計者:東電設計・SMEC・SMHB(株)
施工者:清水建設・西松建設・UEMB・IJM JV

評価のポイント

  • 標高1,500mを超える山脈に緩い下り勾配のトンネルを掘削することで下流側揚水設備を不要とし、運営コストまで十分に考慮に入れたライフサイクル重視の質の高いインフラを実現。
  • 全長44.6㎞の長距離トンネル掘削であったが、GPS・精密測量等を使った高精度の測量と日本企業の技術力により高いレベルの貫通制度を確保。
  • 本プロジェクトで採用された日本独自の施工技術は、世界トンネル会議等で発表され高い評価。本プロジェクトの施工事例がマレーシアのトンネル施工標準にも採用。
  • 最大12ヶ国、約1,000名のスタッフと作業員が従事し、その後クアラルンプールや東南アジアでの地下鉄工事でも活躍。また、現地企業とのJVで工事を実施し、日本企業のもつトンネル工事の技術とノウハウをパートナーに移転。

ハマド国際空港[カタール]【世界最大級を誇る中東のハブ空港】

プロジェクトの概要

  • カタール政府の国家プロジェクトでもある、「中東におけるハブ空港」を目指す世界最大級の新空港の建設プロジェクト。このうち、本プロジェクトは年間旅客2,400万人対応の旅客ターミナル部分の建設が対象範囲となる。
  • メインターミナル・ビルディングの構造は、ウェーブ形状柱が支える複合構造。地上5階建て、延床面積約49万㎡の巨大プロジェクト。
  • 『ベスト・エアポート・イン・ザ・ミドルイースト』(2016)、『5スター空港』(2017)に輝く。本空港の建設により、石油依存経済から脱却し、「観光・研究開発などを取り入れた経済構造への転換」というカタールの国家目標の実現に貢献した。

データ

工期:2006年3月~2013年3月
発注者:新ドーハ国際空港運営委員会(NDIA)
応募者:大成建設株式会社(施工)
関係企業:施工:大成建設株式会社-TAVスカイオリックス 共同企業体(SOJV)
CM:オーバーシーズベクテル
設計コンサルタント:HOK

評価のポイント

  • 国内外で培った日本企業のノウハウを活かして、RC造からCFT構造柱への変更提案を行い、コストを低減しながら、施工性の大幅な向上を図り、大空間を構成する160mのアーチを実現した。
  • 施工に際しては、高度かつ緻密な応力解析や、日本製3次元測量機を用いた高い精度管理により、巨大かつ特殊な形状の部材を用いた難しい工事を安全に遂行した。
  • ラウンジ面積の変更等を含む施設全体の大幅な見直しに、日本のゼネコンとして設計部門からの応援を含めた対応で、空港建設経験と高い施工管理技術を活かして、工事を止めることなく対応し、求められた工期を遵守。
  • 夏季の40度を超える過酷な環境の中、40ヶ国・22,000人以上の多国籍の作業員を動員。大規模かつ難易度の高い本プロジェクトにおいて、労働環境に配慮した様々な取組みを実施。

ボスポラス海峡横断鉄道プロジェクト[トルコ]【トルコ150年の夢】

プロジェクトの概要

  • 「トルコ150年の夢」とされた、イスタンブールを「アジアとヨーロッパの結合点」とするための一大国家事業。ボスポラス海峡を横断するトンネルを敷設し、ヨーロッパ側とアジア側を地下鉄で結ぶ。
  • 海峡を横断する約1.4kmの沈埋トンネル、約9.5kmのシールドトンネル、さらに3つの地下駅とひとつの地上駅を建設する、総延長13.6kmにわたる巨大プロジェクト。
  • 地下鉄の開通により、フェリーで30分かけて渡っていた海峡の横断に要する時間が約4分に短縮され、市内の接続性が飛躍的に向上した。

データ

工期:2004年8月~2014年10月
応募者:株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル(プロジェクト・マネジメント)
大成建設株式会社(EPC)
発注者:トルコ共和国運輸省
関係企業:施工:大成建設株式会社-TAVスカイオリックス 共同企業体(SOJV)
プロジェクト・マネジメント:AVRASYA
(オリエンタルコンサルタンツグローバル, YukselProje, 日本コンサルタンツ)
EPC:大成建設・ガマ・ヌロールJV

評価のポイント

  • 世界最深となる水深60mにおける沈埋トンネル施工。黒海とマルマラ海の水位差や風向等によって流れが激しく変化し、上層と下層で潮流の向きが異なる状況下での沈埋函の沈設工事は難関を極めたが、日本企業の高い技術力によってこれを実現。
  • シールドトンネルと沈埋函を海中で直接接合するという試みも世界初であったが、高水圧下でも確実な止水性を保てる新工法を開発し、安全かつ精度の高い接続部の施工を実現。
  • 地中には遺跡層、地上には歴史的建造物がひしめく2000年以上の歴史都市において、埋蔵文化財をきめ細やかに発掘・保護しながら地下駅を建設するという困難な状況での契約工期、海峡横断部開業を達成。
  • 沈埋トンネル工事で最大600人、駅部開削工事で最大1,000人におよぶ多くの労働者を現地雇用。加えて現地エンジニアを常時30人程度雇用することにより、トルコ初となる沈埋工法等に係る技術を移転。

マリーナ地区高速道路485工事[シンガポール]【シンガポール初の海底トンネル】

<採用施工方法>
• 本プロジェクトでは、海上部を鋼管矢板で仮に締め切り、その内側を砂で埋め立てることにより陸上と同じ状態を作り、その上で開削にてトンネルを構築する工法を採用。
• この際、当工区近傍にマリーナバラージ(河口堰)が設置されており、マリーナバラージの放流を妨げないようにする必要があるため、河口部を約半分に分けてステージ1とステージ2の2段階に分けて施工(左図参照)。

プロジェクトの概要

  • 将来予想される交通量の増大に対応するための陸上ネットワークの改善と既設高速道路を撤去した跡地の再開発を目的とした全長約5.3km のマリーナ高速道路建設計画の一部。
  • 本プロジェクト(485工区)は、シンガポール国内最大となる片側5車線の地下トンネル高速道路であり、全長700m、幅約55m。このうち約420mはシンガポール初の海底トンネルを建設する工区。
  • 海上部を鋼管矢板で仮に締め切って、その内側を砂で埋め立てることにより陸上と同じ状態を作り、その上で軟弱地盤を改良し開削にてトンネルを構築する工法を採用。日本の高い地盤改良技術と埋め立て技術が活かされた。

データ

工期:2008年10月~2013年6月
発注者:シンガポール陸上交通庁
応募者:五洋建設株式会社(設計施工)

評価のポイント

  • 海上部施工時の鋼管矢板の継ぎ手部は、品質の高い日本製の資材を使用し高い止水性を確保。躯体についても、正確な温度応力解析や水密性の高いコンクリートの使用など、豊富なノウハウと高い技術を駆使して求められた漏水防止基準を達成。
  • 工事終了後、海上部締め切りのために使用した鋼管を全て引き抜く必要があったが、当時世界最大のバイブロハンマーを使用して、直径1.4mの鋼材を2年以上使用した後に引き抜くという世界的に例がない作業に成功。
  • 隣接する貯水池への汚濁水進入を防ぐため、信頼性の高い日本製の汚濁防止枠を設置し、水質汚染を防止。貯水池を管理する政府機関のホームページにモデル工事として紹介され高い評価を得た。

三井アウトレットパーク クアラルンプール国際空港 セパン[マレーシア]【Where Luxuries Always Become Affordable】

プロジェクトの概要

  • クアラルンプール国際空港敷地内に、マレーシア初の本格的アウトレットモールを開業。
  • 当初130店舗、2018年2月に第2期として約70店舗が入居。最終的には全体店舗面積約44,000 ㎡、店舗数約250 店舗の東南アジア最大級のアウトレットモールとなる大型開発。
  • 東南アジアのハブ空港として、レジャー・ショッピング・エンターテイメント・物流・ホテルなど空港施設と親和性の高い施設を一体的に整備するというマレーシア政府の「エアロポリス計画」における最初の開発プロジェクト。

データ

工期:1 期:2014年1月~2015年2月
2 期:2016年11月~2017年11月
発注者:MFMA DEVEROPMENT SDN.BHD.(三井不動産70%、Malaysia Airports Holdings Bhd.30%)
応募者:三井不動産株式会社(発注者)
関係企業:設計者:Nakano Construction SDN.BHD.
施工者:Nakano Construction SDN.BHD.

評価のポイント

  • 商業施設開発・運営・リーシングに関する日本企業の優れた実績が評価され、多くの競合他社が参加する中で落札。日本で培ったノウハウを存分に活かし、現地コミュニティから高い評価。
  • テナント従業員や建物管理を含め約3,000 人の雇用を継続的に創出し、民間の資金を活用しながら地域経済の活性化に貢献しているプロジェクト。
  • 運営会社に日本人社員を出向させ、商業施設運営・リーシングのノウハウを継続的にローカルスタッフに移転するなど、現地産業の成長にも寄与。
  • 車いす用駐車場の確保やスロープ、点字ブロック等の設置など、施設全体のバリアフリー化にも配慮。国内外問わず幅広い層に対して豊かな消費生活を提供する場として機能している。

I-70ツイントンネル拡幅工事[米国コロラド州]【CM/GCのメリットを活かし技術力を発揮】


施工者を設計段階から事業に参画させ、その施工ノウハウにもとづき、施工性(施工リスク)の観点から、設計に対する助言や工期・コストに関する情報を得ることで、設計手戻りの減少、コストの早期把握、部分的な工事の開始、施工中のトラブル回避などを期待できる契約方式。米国では発注者ごとに運用規定が異なる。

プロジェクトの概要

  • 事業目的は、コロラド州最大の都市デンバーとロッキー山脈のスキーリゾートを結ぶ幹線高速道路を、片側2車線から3車線に拡幅することによる交通渋滞緩和。
  • 本プロジェクトは、第一期工事として、延長約240mの山岳トンネル区間を含む、総延長約4kmの道路を拡幅するもの。
  • 標高2,500mの山中に位置し1年のうち8ヶ月にわたり積雪がある厳しい自然条件にくわえ、スキーリゾートの閑散期にあたる4月から12月の間のみトンネルを封鎖可能というステークホルダーからの強い要望のもとで、短期間での工事完了を求められた困難なプロジェクト。

データ

工期:2012年4月~2016年 9月(プレコンサービスを含む)
発注者:コロラド州道路局
応募者: (株)大林組(CM/GC※)
関係企業:設計:アトキンス
施工:クレマー・大林組JV(クレマー社は大林組の米国子会社)

評価のポイント

  • CM/GC方式のメリットを最大限に活かし、プレコンストラクション段階で提案した施工性向上策により、品質向上とともに、工事費削減、工期短縮に成功。
  • 子会社でありJVパートナーでもある地元企業の動員力とノウハウに、日本企業の高いトンネル技術が融合して高いレベルのパフォーマンスを発揮。
  • 作業員の大半は地元の労働組合を通じて雇用。また、舗装工事土砂運搬等の工事は、地元の中小企業と下請契約し現地労働者の雇用創出に貢献。工事経験の浅い作業員が多かったが、教育・訓練を徹底し、事故防止に努めた結果、全工期を通じて休業災害なしで完了。
  • プレコンストラクション段階で地元関係者との会合にCM/GC業者として出席し、把握した懸案事項や要求事項を施工計画に反映することで、現地の期待に応え、高評価を獲得。

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