第9回 JAPANコンストラクション国際賞

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建設・開発プロジェクト部門

最優秀賞
米国SHAWOOD事業 Sommers Bendプロジェクト

プロジェクトの概要

  • 「わが家」を世界一幸せな場所にするという当社のグローバルビジョンの基、2024年に米国カリフォルニア州の57区画の分譲戸建住宅地「Sommers Bend」でSHAWOOD(当社木造戸建住宅)の販売を開始。日本で培った技術をソフト・ハードの両面から幸せ価値の創出に取り組んでいる。
  • 日本の軸組工法を進化させた当社の「S-MJ構法」を活かした大空間や屋内外が繋がる大開口、また日本で培った細やかな設計配慮等、安心・安全・快適な住まい手価値を提供している。さらにZEH仕様や高耐久材により、環境配慮・耐災害性の高い技術も取り入れている。

データ

応募者:積水ハウス株式会社
工期:2021年6月~2024年3月

関係者
発注者:Sekisui House U.S.,Inc
設計者:Sekisui House U.S.,Inc
施工者:Sekisui House U.S.,Inc
管理運営者:Sekisui House U.S.,Inc

評価のポイント

  • 強靭な構造部材を採用するとともに、全棟に太陽光パネルと蓄電池を標準装備したZEH住宅を展開し、高い設計自由度と防災性・環境性能を両立することで、顧客から高い評価を獲得。
  • 精緻な施工を担う現地人材の育成・技術継承を進めることで、住宅の品質を継続的かつ安定的に確保。
  • 宅地開発段階から一体的に事業を手掛け、展示棟での見学会やオープニングセレモニーを通じて事業内容をPRし、地域住民との信頼関係を構築。開発された街区全体が住宅性能やまちづくりの理念を体感できるショーケースとして機能。
  • 自社研究施設での調査・実験や災害対応の知見を活用し、防災性に優れた長寿命住宅を展開。
  • 合法性や生物多様性に配慮し、森林認証材を活用した事業を展開。部材加工ではプレカットを推進し、施工現場での廃材発生量を抑制するなど、環境保全に貢献。

インド工科大学ハイデラバード校整備事業

プロジェクトの概要

  • 設計を担当した施設は、国際会議場、中央図書館、国際交流会館(客員教員等の宿泊施設)、学生会館(屋内体育施設、屋外体育施設、文化活動諸室)、総合研究センターとビジネスインキュベーションセンター(同規模で2棟)である。
  • 本プロジェクトに求められたことは、国内外にアピールする魅力的な施設デザインである。建築のデザインは、地域の歴史・文化と深く関わる。現代的な課題(SDGs、開かれた大学等)を考慮しつつ、地域の産業構造や関連技術を理解しながら技術の適切性を判断した。

データ

応募者:東京大学IITHキャンパス施設設計チーム/株式会社日本設計/株式会社アプルデザインワークショップ
工期:2019年3月~2024年3月

関係者
発注者:インド工科大学
設計者:東京大学IITHキャンパス施設設計チーム/株式会社日本設計/株式会社アプルデザインワークショップ
施工者:Larsen & Toubro Construction
管理運営者:インド工科大学

評価のポイント

  • BIMの活用により三次元モデルを共有し、設計意図の可視化と施工段階での精度向上を図った。
  • 日射遮蔽や自然換気で環境負荷を低減し、スケルトンインフィルにより建物の長寿命化を推進。
  • 屋根の高断熱化や自然採光の活用、高原気候に適した日陰創出と自然通風の導入により、省エネルギー化とライフサイクルコスト低減を実現し、建設から運用までの環境負荷低減を図った。
  • 水使用量の抑制や緑化に取り組み、環境認証取得と関係機関との情報共有により透明性を確保。
  • 関係機関と協議の上で事業費の妥当性を確保し、精度の高い見積と施工計画で確実な事業遂行を推進。

国道5号線改修工事 中央工区 コントラクトパッケージ2(プルサット-プレイスベイ間)

プロジェクトの概要

  • カンボジア国道5号線改修事業(全長366km)のうち、中央工区プルサット~プレイスベイ間47kmの4車線化工事を施工。道路・橋梁整備により広域交通網の強化に貢献。
  • 地雷対策やICT施工管理により品質向上と工期短縮を実現。1,400名の人材育成や女性活躍推進、770万時間無事故を達成し、両国の友好を象徴する国家プロジェクトとして結実した。

データ

応募者:株式会社大林組/株式会社片平エンジニアリング・インターナショナル/株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
工期:2019年4月~2022年9月

関係者
発注者:カンボジア王国公共事業運輸省
設計者:株式会社片平エンジニアリング・インターナショナル/株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
施工者:株式会社大林組
管理運営者:プルサット州公共事業運輸局/バッタンバン州公共事業運輸局

評価のポイント

  • 舗装構造の強化や路肩端部のアスファルト舗装の採用により、道路の長寿命化を実現。
  • 公共施設前に横断歩道を整備し、住民ニーズを踏まえた合意形成により用地取得で苦情・反対ゼロを実現。
  • 同一労働同一賃金を推進し女性雇用を拡大するとともに、巡回と遠隔監視による安全管理を徹底。
  • ドローンとウェブカメラによる常時監視を活用し、進捗管理や資機材配置の最適化による現場DXを実現。
  • 保証期間中に自主的に、スコープ外の路面洗浄や排水清掃、草刈りを毎日往復100km継続。
  • 日本人技術者が現場で直接指導する管理体制で、現地の施工品質・基準を引上げ。

国道三号線スンバ橋架け替え計画

プロジェクトの概要

  • 主要幹線国道三号線上の老朽化した「スンバ橋」を架け替え、ECOWAS域内を結ぶ国際回廊「トランス・アフリカ・ハイウェイ7号線」のボトルネックを解消。西アフリカの物流と人々の暮らしを支える交通基盤を再構築し、地域の連結性向上と持続可能な発展に貢献した。
  • 日本の無償資金協力により橋梁・道路・河川を一体的に整備。老朽化した1車線橋を2車線・両側歩道付きの橋梁へ更新し、安全性と輸送効率を大幅に向上。防災機能の強化と安全な移動環境の確保を通じて、地域住民のより安全で快適な暮らしに貢献した。

データ

応募者:セントラルコンサルタント株式会社/大日本土木株式会社
工期:2019年12月~2023年5月

関係者
発注者:ギニア共和国 計画・国際協力省
設計者:セントラルコンサルタント株式会社
施工者:大日本土木株式会社
管理運営者:ギニア共和国 インフラ・公共事業省

評価のポイント

  • 国道橋の架け替えと2車線化により物流のボトルネックを解消し、地域経済の発展に貢献。
  • 現地人材を直傭で採用し雇用を創出、また政府からの研修生を受け入れ人材育成を実施。
  • 緊急輸送路となる国道橋として、過去最大級の地震にも耐える高い安全性を確保しつつ、堤防がなく洪水に脆弱なスンバ川に配慮した設計を実施。
  • 汚染対策などの環境評価項目について調査を実施し、施工段階において環境保全に配慮。施工中の環境影響を継続的に評価し、関係機関や地域住民への情報開示で透明性を確保。

次世代軽量軌道交通システム建設工事

プロジェクトの概要

  • ジャカルタ特別州および西ジャワ州を結ぶ全長44.41km・17駅のLRT事業で、2015年に出された大統領令に基づきプロジェクト建設開始。OCGは2017年4月より詳細設計・施工・契約監理を担当し、無人運転システムの実現に貢献。
  • 総事業費約2,900億円、コンサルタント契約約56億円の自国予算・多国籍銀行融資による非ODA鉄道事業。OCGは土木・鉄道システムの設計施工管理を担当し、非FIDIC契約下においてFIDICに準拠した契約管理とリスクマネジメントを実施。

データ

応募者:株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル
工期:2015年9月~2023年8月

関係者
発注者:運輸鉄道総局DGR
設計者:アデイカルヤ(インドネシア国営会社)
施工者:アデイカルヤ(インドネシア国営会社)
管理運営者:インドネシア国営鉄道

評価のポイント

  • 日本基準による免震構造と運行制御を組み合わせ、先進的な地震安全対策を実現。
  • 追加試験や地盤設計変更、契約管理を主導し、工期確保と工事完成に大きく貢献。
  • 現地で約120名を雇用し、設計、施工検査、契約管理等幅広い分野で現地人材を登用しOJTを通じて鉄道技術を移転。
  • 環境専門スタッフを配置し、騒音・粉塵・排水対策などを徹底管理して周辺環境への影響を最小化。
  • 環境対策結果を関係機関や地域住民に共有し、工事の理解と信頼を得て完工に寄与。

プノンペン下水道整備計画

プロジェクトの概要

  • 急速な都市化が進むプノンペン都では、湖沼や湿地による自然浄化機能の低下により、水環境の悪化が深刻化していた。本プロジェクトは、プノンペン都初の本格的な機械式下水処理施設を本邦技術にて整備し、都市の持続的発展を支える基盤づくりに挑んだ。
  • 本事業はプノンペン都で初となる公共下水処理場建設であった為、熟練技術者がいない点やランニングコストが大きな課題となっていたが、省エネ、省スペース、維持管理が容易な特長を持つPTF法がカンボジア側のニーズと合致したことから選定された。

データ

応募者:株式会社クボタ建設/メタウォーター株式会社/株式会社建設技研インターナショナル/日本工営株式会社/北九州市上下水道局
工期:2021年5月14日~2023年11月15日

関係者
発注者:プノンペン都公共事業 運輸局
設計者:株式会社建設技研インターナショナル/日本工営株式会社/北九州市上下水道局JV
施工者:株式会社クボタ建設・メタウォーター株式会社JV
管理運営者:排水ポンプ場・下水処理場室

評価のポイント

  • 官民連携による招聘事業や技術セミナーを通じ、日本独自のPTF法を採用。省エネ・省スペース化と安定処理、維持管理の効率化を実現。
  • 下水処理場の持続的かつ安定的な運営の為に、OJT教育以外に技術指導を実施。
  • 首相らも参加した大規模式典と広報活動により、事業の認知度向上に貢献。
  • PTF法を採用した下水処理場の実績を基に、同地区の大規模施設への展開が期待される。

ブライラ橋建設工事

プロジェクトの概要

  • ルーマニア東部の主要都市であるブライラ市と対岸のトルチャ県をつなぐ、ドナウ川にかかる吊橋の建設工事。欧州で3番目の規模を持つ吊橋で、過去30年でルーマニア最大級のインフラ事業と位置づけられている。
  • ブライラ橋の開通により、フェリーに依存していたドナウ川の渡河時間を約50分から2~3分へ短縮した。物流・観光・雇用の促進を通じて地域経済の発展に貢献しており、欧州・国際協力の象徴的プロジェクトとして高く評価されている。

データ

応募者:株式会社IHIインフラスクエア
工期:2019年4月~2023年7月

関係者
発注者:ルーマニア道路インフラ公社
設計者:Webuild SpA IHI Infrastructure System Co.,Ltd.JV
施工者:Webuild SpA IHI Infrastructure System Co.,Ltd.JV
管理運営者:ルーマニア道路公社

評価のポイント

  • ルーマニアの公共発注案件を国際競争入札で受注し、長大吊橋を高品質に完工するとともに、現地工場への日本技術者の常駐により品質確保と環境負荷・輸送コスト低減を実現。
  • 橋梁内部に乾燥送気システムを導入することで、将来の塗装塗り替えにかかるコストを抑制。
  • 工場での下地処理により現場作業を効率化し、研磨剤の飛散防止による環境負荷低減を実現。環境保護地区に配慮した排水処理設備を導入し、河川への汚水流出防止と環境保全を推進。
  • 国内外の大学生や高校生を対象にインターンシップ及び現場見学会を積極的に実施。
  • 現地人材の登用や技術者派遣を通じて人材育成を進め、継続雇用により海外人材を育成。

マカオLRTプロジェクト Barra延伸工事

プロジェクトの概要

  • マカオは、観光客が年4000万人以上訪れる観光都市で、慢性的な交通渋滞が課題。当社は2019年に大型リゾートホテルが立ち並ぶタイパ島内の主要施設(空港、港等)を繋ぐタイパ線向け、全自動無人運転システム及び車両を納入。
  • 本工事は、タイパ島と対岸の旧市街・マカオ半島間にある西湾大橋内に専用レーンを敷設の上、タイパ線をBarra駅まで延伸(約3.2km)させるプロジェクト。Barra延伸の開通により、さらなる交通利便性の向上と交通渋滞の緩和に貢献。

データ

応募者:三菱重工業株式会社
工期:2021年9月~2023年10月

関係者
発注者:マカオ特別行政区政府 公共建設局(DSOP)
設計者:三菱重工業株式会社
施工者:三菱重工業株式会社
管理運営者:澳門軽軌股份有限公司(MLM)

評価のポイント

  • 現地企業2社とリスク軽減しながら円滑に遂行し、契約納期より3週間前倒しで完工。
  • 回生電力蓄電システムを導入し、回生電力の再利用による省エネルギー化と電力削減を実現。
  • タイパ線(19年完工)での経験あるマカオ人及び第3国人を継続雇用。Off JT、OJTを通じて現地人材を育成し、優秀な人材の登用により組織力と遂行能力を向上。
  • 現地企業との協業を発展させ、後続鉄道事業の継続受注と履行を実現。
  • タイパ線完工後、延伸案件と並行して車両のオーバーホール契約を受注。

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