航空局

航空局

1. 航空輸送の基盤施設である空港の整備
 我が国では、全国で94の空港があり、毎日国内線では25.1万人、国際線では13.5万人の旅客が航空機を利用していますが、その基盤である空港の整備には長い期間を要することから、計画的に進めていく必要があります。
 このため、航空局では、空港整備を計画的かつ着実に行うため、第7次空港整備七箇年計画(平成8年度~14年度:投資規模3兆6,000億円)に基づき、新東京国際空港(成田)の整備、東京国際空港(羽田)の沖合展開事業の完成を図るとともに、関西国際空港の2期事業、中部国際空港及び首都圏空港を新しいプロジェクトとして位置づけ、これらの大都市圏における拠点空港の整備を最優先課題として推進し、一般空港等についても、既存施設の高質化等を図るための整備を推進し
ています。【図-1】【図-2】
2. 航空交通の安全確保
 航空機の運航の安全を確保するため、航空機及び装備品等の検査を実施するとともに、航空会社の運航・整備体制をチェックしています。また、パイロットや整備士等の航空従事者については、試験等により技量を確保するとともに、独立行政法人航空大学校において、パイロットの養成を行っています。
 空の交通整理については、飛行中の航空機に対し高度や飛行経路等の指示を与える航空管制を実施するとともに、航空管制に必要なレーダーや航空保安施設の設置、管理を行うなど、航空保安業務全般を実施しています。また、平成14年度には次世代の航空保安システムの構築を推進するため、運輸多目的衛星(MTSAT)が打ち上げられる予定です。【図-3】【図-4】
3. 利用者利便の向上と航空運送事業の発展
 航空局では、外国への移動だけでなく国内においても身近な輸送手段となった航空運送について、事業の適正かつ合理的な運営を確保し、利用者利便の向上を図るための環境整備を行っています。
 特に、国内航空分野においては、低廉で利便性の高い航空輸送サービスを提供するため、平成12年2月より路線設定や運賃設定の自由化を図るとともに、市場原理と自己責任の原則のもと健全な競争が行われるためのルールづくりや、競争環境の激化に伴い事業者が撤退を余儀なくされる恐れのある離島路線についての支援措置を行うなど、公正な競争環境の整備を図っています。

 
  東京国際空港   関西国際空港  
 
【図-1】 東京国際空港
 
【図-2】 関西国際空港
 
 
  羽田空港における管制官の業務風景   MTSAT航空ミッション  
 
【図-3】 羽田空港における管制官の業務風景 
 
【図-4】 MTSAT航空ミッション
 -次世代の航空保安システム
 
 

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