事例番号
108
市区町村(地区)
橿原市(今井町地区)
タイトル
伝統的建造物群保存のまちづくり
1. 背景
建築物老朽化の中で伝統的町並み保存運動が展開され、1993年に重要伝統的建造物群保存地区に指定されたまちを持続させる取り組み
2. 目標
テーマパーク的方向ではなく、行政の協力のもとで住民自らが美しく暮らしやすい町を維持し将来に引き継いでいく場所性を大切にする方向を目指す
3. 取り組みの体制
行政から住民へ事業主体がシフトしつつあり、現在は以下のまちづくり団体が活動している。 「今井町町並み保存会」、「今井町町なみ保存住民審議会」 「今井町区域街なみ環境整備協議会」、18の「自治会」
4. 具体策
・街なみ環境の整備 ・拠点施設の整備 「今井まちづくりセンター」(町並み保存会の拠点) 「今井まちや館」 商家の保存と一般公開(イベント会場等として利用) ・空き家の活用(NPO法人等を設立して利用促進を行うことを検討中) ・イベントの実施(「今井町並み散歩」等) ・ボランティア観光ガイドの実施(現在約30名)
5. 特徴的手法
・市民団体など多様な組織が連携 ・全国の伝統的建造物群保存地区とのネットワーク
6. 課題
・目立ち始めた空き家の有効活用 ・倉庫に利用する例があり建物の老朽化、治安の悪化、賑わい創出阻害などの問題が出てきている ・無電柱化の継続