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平成11年12月21日号

下水道工事における労働災害をいかに根絶するかを、 下水道工事に関わる関係者が共通の最大課題として認識し、 事故発生防止のために実効性のある対策を講じる必要があります。平成11年の1月からの建設省へ報告のあった事故件数を下記に示しますが、 年度末から年度始めにかけて事故が多発する状況です。

○平成11年に建設省へ報告のあった事故者数  12月21日現在

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
死亡 2 7 7 5 1 0 0 3 2 1 4 2 34
重傷 4 8 5 2 2 3 8 3 8 6 15 5 69
軽傷 0 2 2 0 0 2 2 1 3 0 1   13
合計 6 17 14 7 3 5 10 7 13 7 20 7 116
  1. 最近の事故
    1. 跡片付けでバリケードを設置していた時、移動中のBFが作業員をひいて重傷(前方不注意)。
    2. 路面を清掃中のガードマンをバックしてきたダンプがひいて死亡。
    3. 土砂崩壊の恐れがあるため、現場監督が穴の中に入るなと指示し、資材を取りに行ってる間に、 作業員が入って土砂崩壊し重傷。
    4. 道路を全面通行止めして工事をしていたが、 新聞配達員がバリケードをずらして道路路肩部分の残地を歩行中に、 踏み板がないところで転落し重傷。
    5. 泥濃推進工事の準備作業中、作業員が排土管の清掃のため管の中に入り、 安全装置が作動し作業員の上半身を圧迫し重傷。
    6. 第三者が交通整理員の指示を聞かず掘削穴に転落。
    7. 工事作業中、4tトラックの左前でかがんで作業をしていた作業員をひいて死亡。
    8. 交通整理員が後進してきたBHにひかれて死亡。
    9. 作業員が後進してきた資材搬入のトラックにひかれて死亡。
    10. BHで路面整正中にBHにひかれて重傷。
    11. 腹起こし材の撤去中に腹起こし材が落下して重傷。
    12. 開削中に水道管の場所を確認中土砂崩壊し重傷(部分的に土留めを未設置)。

  2. 安全対策の推進
    1. 工事発注における安全配慮の充実
      • 安全確保の観点から、設計内容の十分な検討。
      • 安全対策に必要な経費の計上(交通整理員、安全施設等)
      • 発注の平準化と適正な工期の確保(無理な工期は設定しない)
    2. 建設業者の施工管理体制の充実
      • 元請け業者と専門工事業者の役割と責任に応じた施工管理体制の充実
      • 請負者による建設作業従事者(全ての従事者)への安全意識の高揚と安全教育の充実(徹底)
      • 施工条件の変化、予期せざる状況への適切な対処
    3. 事故防止のための体制強化
      • 発注者と建設業者から構成される安全対策連絡会議の設置
      • 事故が発生した場合の原因究明と再発防止策の実施
     事故防止のためには、発注者側は安全に配慮するための環境を整備するともに、 常に注意喚起していくことが重要であり、 受注者は現場における作業従事者個人の安全意識の徹底が不可欠
死亡事故ゼロをめざしましょう
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