平成15年10月7日 |
SPIRIT21 合流式下水道改善に向け4技術が実用化!
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下水道技術開発プロジェクトSPIRIT 21の研究課題に合流式下水道の改善に関する技術開発が選定され、現在24技術の研究開発を産官学の連携により精力的に進めています。
平成15年10月2日に開催された下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)委員会において、開発中の24技術のうち4技術が所定の性能を達成したと認められ、実用化が可能となりましたのでお知らせいたします。
なお、これらの4技術は、SPIRIT21において認められた最初の技術です。 |
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1.SPIRIT21の審議状況 |
国土交通省は、SPIRIT 21の最初の課題として、「合流式下水道の改善に関わる技術開発」を選定し、平成14年5月に参加研究者を公募、現在24技術が平成16年度中の開発完了を目途に、鋭意研究開発を進めています。
24技術は、きょう雑物除去、高速ろ過、凝集分離及び計測・制御、消毒の4つの分野に分類し、それぞれの開発研究小委員会において、技術開発を実施しています。
各開発研究小委員会においては、早期の実用化を目指して、精力的に委員会を開催し、4技術について開発研究報告書をとりまとめました。平成15年9月17日合流式下水道改善技術運営委員会の審議を経て、平成15年10月2日下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)委員会において技術評価書として報告し、当該技術の性能の達成が認められたものです。 |
2.実用化の技術 |
今回、実用化された4技術は、以下に示すとおりです。詳細については、別紙pdfファイルを参照してください。
【特殊ろ材を用いて最大ろ過速度1,000m/日を達成した高速ろ過技術。従来の雨水沈殿池と比べて、約10倍のスピードで同レベル以上の処理が可能。】 |
@ 雨天時高速下水処理システム(簡易処理の高度化) |
日本ガイシ(株) |
A 高速ろ過プロセス |
日立プラント建設(株) |
【微粒砂利用により高速処理かつ高除去率を達成した凝集沈殿技術。従来の雨水沈沈殿池と比べて、約1/20の設置スペースで2倍程度の汚濁負荷除去効果。】 |
B 高速凝集沈殿処理(アクティフロ) |
(株)西原環境テクノロジー
(株)荏原製作所
日立プラント建設(株)
前澤工業(株) |
【従来の塩素系消毒と比較して、約1/3以下の反応時間で消毒が可能。】 |
C 臭素消毒剤を用いた消毒技術
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(株)荏原製作所 |
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国土交通省としては、これらの技術を積極的に活用することにより、合流式下水道の改善対策について、なお一層の促進を図ることとしています。 |
■別 紙 |
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