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平成14年3月26日 |
第1回下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT 21)委員会の 開催について |
1. SPIRIT 21の概要 |
産官学の適切な役割分担のもと、総合的・重点的に技術開発を進める新たな仕組み
「SPIRIT 21」(Sewage Project,
Integrated and Revolutionary Technology for 21st century)
を実施するため、平成14年3月27日に第1回下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)委員会を開催した。 SPIRIT 21は、下水道で特に重点的に技術開発を推進すべき分野について、民間の技術開発意欲を向上し、 民間主導による技術開発を誘導・推進するとともに、開発された技術の早期かつ幅広い実用化を目的としたプロジェクトである。 国土交通省では、SPIRIT 21による技術開発課題として、まず合流式下水道の改善対策に関わる技術を対象とすることとした。 具体的には、平成14年2月27日に終了した合流式下水道改善対策検討委員会で提案された対策目標を早期かつ効率的に達成するため、 処理技術、消毒技術、計測技術等に関する技術開発を今後3年間で集中的に実施する。 SPIRIT21委員会において技術の評価等を行い、目標を達成したと判断される開発技術については、積極的に実用化していく予定である。 |
2. 開催日時等 |
@日時 平成14年3月27日(水) 10:00〜12:00 A場所 東海大学校友会館 阿蘇の間 (霞ヶ関ビル33F) |
3.委員の構成 |
SPIRIT 21委員会は、国、地方公共団体、学識経験者、民間、関連法人の代表によって構成されている。委員構成は最下段の参考資料参照。 |
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1.趣旨 |
下水道は、普及に伴い、都市の水循環及び物質循環系の中で大きな役割を果たすようになっており、
その役割は単なる汚水対策、雨水対策の範疇を越えて、水環境・水循環の保全、安全な都市生活の確保、
地球環境にも配慮した循環型社会の形成といったことが期待されている。
このように下水道として幅広い役割が期待されているが、現状の技術レベルでは解決困難な課題や多大なコスト負担が想定される課題も多い。 厳しい社会経済情勢の中で、社会ニーズを十分踏まえた政策を効率的に達成するために、 今後、既存技術の改善、新技術の開発を積極的かつ総合的に行う必要がある。 そこで、最重要課題を幾つか選択し、産官学の適切な役割分担のもと、 総合的・重点的に技術開発を短期的に進める新たな仕組み 「SPIRIT 21(Sewage Project, Integrated and Revolutionary Technology for 21stcentury)」 (以後、SPIRIT 21という)を実施する。民間の技術開発意欲の向上、 さらには民活活力の導入を図るため、明確な目標を設定し、開発された技術の早期かつ幅広い実用化を図ることを前提としたプロジェクトとする。 また、下水道分野を含む水分野の国際標準化等の動きがある中で、開発された技術が諸外国への普及につながり、 民間技術の国際競争力の向上等、下水道関連産業の活性化につながる。 |
2.実施スキーム |
(1)全般 国、地方公共団体、学識経験者、民間、関連法人が参画するSPIRIT 21委員会を設立する。 国は、本委員会の審議結果等を踏まえ、技術開発課題を決定する。 更に、決定された技術開発課題における具体的研究開発テーマを対象として、本委員会において、 開発目標の設定、開発された技術の評価等について、公平性かつ透明性を確保しつつ実施する。 目標を達成したと判断される開発技術については、実際の施設における実用化を前提に、 必要に応じてマニュアル等の作成を行い、開発した技術を早期かつ広く普及させる。 技術の開発は、基礎的な研究を必要とする場合には大学等の研究室レベルで実施するが、 実用化段階では、開発技術の早急な普及拡大を図ることを念頭に、下水処理場等を実験フィールドとして活用する。 (2)SPIRIT 21構成団体の主な役割 ・国土交通省:研究課題を決定し、プロジェクト全体をリードする。 ・学識経験者:研究計画、研究成果の評価等につき技術的助言を行う。また、必要に応じて、基礎的な研究を実施する。 ・地方公共団体:研究の実施、実験フィールドの提供を行う。 ・民間:研究の中心的主体。 ・(財)下水道新技術推進機構:民間と行政の調整を行いつつ研究を推進。また、委員会運営の事務局を務める。 |
3.技術開発課題 |
国として、SPIRIT 21による技術開発課題は合流式下水道の改善対策とする。 合流式下水道整備区域は、都市部に集中しており、改善対策を浸水対策、再開発等と同時に実施することにより、 環境改善等都市の再生化につながるものであるが、一方で、消毒技術、処理技術の高度化など、 多くの技術的検討課題がある。また、今後は、さらに他の技術課題についても、本プロジェクトの対象とする。 |
4.下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT 21)の組織図 |
![]() (A,Bの二つの課題を対象とした場合の例) 地方公共団体連絡会議 : AあるいはB技術開発に関連している地方公共団体によって構成 プロジェクト推進民間協議会:AあるいはB技術開発に参加している民間企業によって構成 |
5.主要委員会の役割 |
(1)下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT 21)委員会 ・開発研究課題に関する審議 ・研究開発テーマ及び研究者の選定基準に関する審査 ・研究計画、研究成果の評価に関する審議 ・国、地方公共団体に対する高い評価を受けた技術開発成果の積極的な採用の提言 (2)技術運営委員会 ・下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT 21)委員会における審議・審査資料の作成 ・各開発研究小委員会間の調整 ・必要に応じ、高い評価を受けた技術開発成果に関するガイドライン等の作成をガイドライン・マニュアル作成委員会に諮問し、作成された素案を審議 |
6.下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT 21)委員会名簿(敬称略) |
委員長 松尾 友矩 東洋大学国際地域学部教授 委 員 大村 達夫 東北大学大学院工学研究科土木工学専攻教授 委 員 花木 啓祐 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授 委 員 津野 洋 京都大学大学院工学研究科環境質制御研究センター教授 委 員 古賀 憲一 佐賀大学理工学部都市工学科教授 委 員 曽小川 久貴 国土交通省都市地域整備局下水道部長 委 員 高橋 正宏 国土交通省国土技術政策総合研究所下水道研究部下水道研究官 委 員 中本 正明 大阪府土木部副理事兼下水道課長 委 員 小西 十四夫 札幌市下水道局長 委 員 鈴木 宏 東京都下水道局長 委 員 中嶋 靖夫 横浜市下水道局長 委 員 赤井 仁孝 大阪市都市環境局長 委 員 大嶋 吉雄 日本下水道事業団技術開発部長 委 員 谷口 尚弘 社団法人日本下水道協会技監 委 員 山根 昭 社団法人全国上下水道コンサルタント協会専務理事 委 員 友広 勲 社団法人日本土木工業協会 委 員 西口 泰夫 社団法人日本下水道施設業協会専務理事 委 員 ---- 地方公共団体連絡会議代表 委 員 ---- プロジェクト推進民間協議会代表 |
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