(社)日本下水道協会は、都道府県が策定した西暦2000年度までの下水道整備の構想を「下水道地域アクションプログラム2000」としてとりまとめた。
■地域アクションプログラム策定の経緯
建設省では、下水道整備緊急措置法の改正に伴い、平成8年度を初年度とする第8次下水道整備五箇年計画を策定し、総投資額23兆7,000億円(調整費3兆7,000億円含む)をもって計画的かつ積極的に下水道整備を推進していくこととしている(平成8年12月閣議決定)。
一方、昨今の公共事業に対する各種の指摘・批判に的確にこたえていく必要から建設省に設置された「公共事業の効率的・効果的実施についての検討委員会」の中間報告(平成8年7月)において、国民の公共事業に対する理解と指示を得るためには、事業実施の各段階における情報の提供の充実が不可欠であるとし、下水道の供用開始予定等を盛り込んだアクションプログラムの策定・公表により事業の全体像を明らかにすることとされた。
このような背景から、西暦2000年度における全国各地域の下水道の整備状況をわかりやすく示すとともに、計画的な事業の推進に資するため、都道府県および政令指定都市が「地域アクションプログラム」を策定した。
■地域アクションプログラムの概要
地域アクションプログラムは、都道府県等が策定する2000年度を目標年次とする中期的な整備計画であり、
@下水道整備の基本方針
A各地域の下水道事業実施状況
B地域別の計画目標値(処理人口普及率、雨水対策整備率、高度処理人口)
C2000年度までの新規供用開始予定都市
D主要な施策の概要等
が盛り込まれている。
下水道地域アクションプログラムについては、(社)日本下水道協会より発行されている。
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