■委員会および本中間報告について
わが国の下水道行政は欧米諸国の水準に追いつくべく汚水処理サービス の提供に重点を置きその整備を進めてきました。しかし、普及格差が依然とし
て残されている一方、都市型水害対策、合流式下水道の改善、閉鎖性水域 の水質改善等、多様な課題が山積しています。
また、厳しい財政状況、循環型社会の構築や地球環境問題への対応、グ ローバル化の進展等、下水道を取り巻く環境は大きく変化しており、下水
道においても新たな取り組みが求められています。
このような社会経済情勢の変化を踏まえつつ、重層化する下水道の諸課題に適切に対応するため、社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会都市計画部会に下水道・流域管理小委員会を設置し、中長期的な視点から今後の下水道政策の方向性とその実現方策について、これまで3
回の審議を行ってきました。
本小委員会においては、下水道の整備と管理及び流域管理のあり方に関し政策転換の方向性と求められる施策重点化すべき整備と管理の方向及び整備指標の考え方について検討を進めてきました。本報告はその結果を中間的にとりまとめたものです。
■社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会
都市計画部会下水道・流域管理小委員会委員名簿
<委員長>
松原青美(財) 民間都市開発推進機構理事長
<委員>
小幡純子 上智大学教授
虫明功臣 東京大学教授
<臨時委員>
岸由二 鶴見川流域ネットワーキング代表,慶応義塾大学教授
松尾友矩 東洋大学教授
<専門委員>
石川幹子 慶應義塾大学教授
大林勝臣 (財)自治総合センター会長
佐々木誠造 青森市長,(社)日本下水道協会会長
藤村宏幸 (株)荏原製作所代表取締役会長
山内弘隆 一橋大学教授
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