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コンピュータ西暦2000年問題に係る
下水道分野実態調査結果について

 建設省都市局下水道部では、 平成11年9月30日時点における「コンピュータ西暦2000年問題」への対応状況を把握し、 国民生活に不可欠なライフラインの一つである下水道に問題が生じないよう、 当問題への対策の推進を図るため、全ての下水道管理者に対して、 その保有する制御系システムについて対応状況の調査を行いました。

■調査対象

単独公共下水道事業 : 949事業
流域下水道事業 : 106事業
流域関連公共下水道事業 : 757事業
■調査結果

(1)コンピュータの使用状況
 1,812事業のうちコンピュータを使用している事業は、841事業(46%)でした。

(2)2000年問題の有無について

 1,812事業のうち2000年問題を有するシステムを有する事業は、354事業(20%)、 未確認の事業が1事業でした。

(3)対応状況について

 処理場、ポンプ場等の下水道基幹施設においては、下水の揚排水、汚水処理、 汚泥処理等を自動的に運転操作するために、 コンピュータを用いています。多くの場合、 これらのコンピュータ操作については、日付による管理を行っていないため、 汚水処理等に支障となる事態は発生しません。 また、万一一部の施設について運転が停止したとしても、 手動運転に容易に切り替え可能であり、支障はありません。
 なお、現在、全国の下水道管理者は、2000年問題への対応に万全を期すとの観点から、 修正等及び危機管理計画の策定を行っています。
 2000年問題を有する下水道管理者における対応状況は次の通りです。

@第1ランクシステムについて
 第1ランクシステム(処理場の機能停止につながるシステム)を有する事業は82事業となっています。 このうち、模擬テストまでの対応が完了しているものは78事業(95%)となっています。

Aシステム全般について

 第1ランクシステム以外にも運転状況を記録する帳票システム等日付を含むデータが使われており、 表示や印刷に不具合が生じることが想定されます。 制御系システムにおいて、2000年問題を有する事業は、全事業の20%ですが、 このうち約9割の事業において修正を完了しています。
対応状況 6月1日時点 9月30日時点
うち第1
ランクシステム
うち第1
ランクシステム
うち第1
ランクシステム
うち第1
ランクシステム
模擬テスト完了   106(30%)      46(55%)   210(59%)      78(95%)
修正等を完了    44(13%)      6( 7%)    94(27%)      3( 4%)
作業中等   198(57%)      32(38%)    50(14%)      1( 1%)
  348      84   354      82

(4)危機管理計画策定状況

 危機管理計画については、6月1日時点では、全事業のうち4%の72事業で策定されていましたが、 9月30日時点では、全事業の67%にあたる1,218事業で策定されており、 12月迄に全ての下水道管理者で策定を終える予定です。

■建設省における取組状況

各下水道管理者に対して、模擬テストの実施、危機管理計画の策定及びそれに基づく実地訓練の実施など、 対応の徹底を要請(4月)。
  ・コンピュータ西暦2000年問題への対応について

建設省において、下水道管理者における「危機管理計画策定指針」を作成(5月)。
  ・コンピュータ西暦2000年問題危機管理計画策定指針について

危機管理計画の策定等の推進について、速やかな対応を要請。
 同時に(社)日本下水道施設業協会を通じ、メーカーの対応状況、予定についてのヒアリングを行いました。
  ・コンピュータ西暦2000年問題危機管理計画の策定等の推進について(8月)

9月末現在の調査結果を踏まえ、危機管理計画の策定の推進等について再度要請。
  ・コンピュータ西暦2000年問題の対応等について(10月)
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