U.東京圏の都市構造等


1 昭和35年から平成7年までの35年間に、東京圏(1都3県)
 DID人口は約2.2倍に増加する一方、DID面積は約3.2倍に拡大し
 ている。このことは、低密度の市街地が外延部に広がったことを示
 しており、その結果、通勤通学時間の長さなどの問題を惹起してい
 るともいえる。
 

 *;人口集中地区。各年の国勢調査基本単位区を基に、4,000人/ku以上の基本単位区
  が隣接し、それらの地域の人口が5,000人以上である地区をいう。




 


2(1) 東京都区部とニューヨーク、パリの中心部を比較すると、東京
  圏は都心地域の昼間人口に比較して夜間人口(定住人口)が非常
  に少なくなっており、都心の空洞化が顕著である。
 

職住比:当該地域の常住人口に対する当該地域で従業する就業者数の割合


 


(2) 東京都区部とパリ中心部の人口密度を具体的に比較すると、パリ
 では都心地域がほぼ全域高密度居住の地域であり、周辺地域では森
 林、農地等が保全されているのに対し、東京は都心地域が著しく低
 密度居住であり、都心地域の外周部(山手線の外側)が高密度、さ
 らに外延部に中程度の密度の地域が広がっており、市街地の外延化
 が顕著となっている。
 

      

(都市再生推進懇談会のページに戻る)  (都市局のページに戻る)