3 東京都区部について、オープンエリア、道路面積の割合を比較す ると、オープンエリアはパリの約1/4、マンハッタンの1/2弱、道路 面積はパリの約4/5、マンハッタンの1/2強と、その低さが際だってい る。 道路率の高い地区ほど高度利用されることから、道路整備の不十 分さが都心地域の高度利用の阻害要因となっていると考えられる。 |
4 都市圏の骨格を形成する広域的な道路整備についてみると、都市 圏を取りまく環状道路の整備率は、東京圏では約2割にとどまり、 海外諸都市と比較して立ち遅れが顕著である。環状道路の整備のス タートは各国ともほぼ同時期であるが、現状では 我が国の整備の 遅れが明確となっており、その結果、通過交通 の流入等もあって、 混雑時の走行速度は東京都区部では19km/h となるなど、都市機能 の阻害要因となっている。 |
諸外国の都市との比較
東京
人口:2,940万人 人口密度:3,700人/ku 外側の環状道路の半径:都心から約40〜60km (建設省)
|
パリ
人口:850万人 人口密度:4,400人/ku 外側の環状道路の半径:都心から約20〜30km (パリ首都圏建設局交通建設部)
|
ロンドン
人口:860万人 人口密度:2,100人/ku 外側の環状道路の半径:都心から約25〜30km (英国交通省・Transport Research Laboratory)
人口・人口密度は概ね環状道路の内側を示す。
|