マスタープランの作成

ラフスケッチ
研究学園都市の開発は、地元の人々の生活や農業経営に対する配慮から、既存集落や農地をできるだけ避け、平地林や原野を中心に行うこととしました。このため、マスタープランは南北に細長い開発区域を前提に作成されることとなりました。

新都市の最初のラフスケッチ(右参照)は、南北の方向に都市の背骨のように2本の幹線道路を通し、その中央に中心市街地を置き、そのまた中心にセンター(都心)を置き、ここに都心機能を集中させることにしました。センターから東方向へ向かう幹線が土浦市街とを結んでいます。また、市街地の北は大学の区域、南は研究所の区域とし、2本の幹線道路が分散した活動の場をつないでいます。

このラフスケッチは、筑波研究学園都市の最初の全体的な都市像であり、その後も大きな役割を果たしました。

第1次マスタープランは昭和40年7月に作成されました。その後このマスタープランは、教育・研究機関との協議、用地買収の対象となる土地所有者との交渉の動向をふまえながら、計画の詳細化と事業化の検討が重ねられ、昭和44年に現在の事業区域における土地利用の骨格となっている第4次マスタープランが作成されました。現在の筑波研究学園都市の土地利用計画は、この第4次マスタープラン を基本とし、細部についてはさらに状況に応じた修正を重ねてきたものです。

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都市計画図都市計画区域
市街化区域
中心地区
研究・教育施設地区
公園・緑地
計画住宅地区
民間住宅地
周辺民間住宅地(事業地区外)
工業地区・サービスインダストリー
第1次案(S.40.7)
都市計画図 第一次案
第2次案(S.41.2)
都市計画図 第二次案
第3次案(S.42.4)
都市計画図 第三次案

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