よくわかる中心市街地のまちづくり

1.あなたの「まち」、これからどうしますか?

人口減少・超高齢社会を迎え、どのようなまちづくりが必要でしょうか

わが国は、これから人口が減少し、超高齢社会を迎えようとしています。
今「まち」は薄く広がり、病院や市役所が郊外に立地し、車がなければ生活しにくい拡散型の都市構造となっています。
このままで、大丈夫でしょうか?
超高齢社会を迎える中で、高齢者も含めた多くの人たちが暮らしやすいまちにするには、拡散に歯止めをかけ、人々がアクセスしやすい生活拠点をつくることが必要です。

これから社会は・・・

人口減少・超高齢社会の到来

わが国の総人口は2006 年をピークに減少に転じました。また、65 歳以上のお年寄り人口の割合(高齢化率)が増加し、まもなく超高齢社会を迎えようとしています。
2050 年には3人に1人がお年寄りになると推計されています。

※超高齢社会:一般に高齢化率が21%以上の社会

人口減少社会の到来超高齢社会の到来

郊外化する「まち」(拡散型都市構造)


都市機能の無秩序な拡散

住宅や商業施設だけでなく、病院や市役所、学校なども郊外に拡散しています。
  農地の中に建つ建物農地の中に建つ建物   中心市街地の空洞化

中心市街地から人が少なくなり、まちの活力や楽しみ、にぎわいが失われています。
  シャッターの下りた商店街シャッターの下りた商店街

このままでは「まち」が・・

生活利便性の低下
車を利用できないお年寄りなどが、公共公益施設や店舗などを利用しにくくなり、生活が不便になります。

  公共サービスの低下、都市経営コストの増大
新たなインフラの整備が必要になり、維持管理のコストも増えます。
生活空間としての魅力の喪失
人との交流やにぎわい、文化などの機能がなくなり、まちとしての魅力を失ってしまいます。
  環境負荷の増大
車の利用が増え、多くのエネルギーが必要になるとともに、開発により自然が失われます。

「まち」に生活拠点を(集約型都市構造)

郊外化の歯止め
都市機能の拡散に歯止めを かける必要があります。

生活拠点の再生
都市機能が集積した、アクセスしやすい 「生活拠点」を作る必要があります。


あなたのまちの「生活拠点」はどこですか?これは地域が考えなければいけない問題です。