概要
道路の下ではなく、民地、水路空間、河川護岸、側溝等を占用して管きょを敷設するものです。
側溝活用
側溝活用
導入検討の契機となる技術的な背景等
- 耐候性に優れた管材の開発
- 公共団体における採用実績
期待される効果
- 工事コストの縮減と工期の短縮
- 他企業埋設管との調整が不要
懸念される事項
- 露出環境下における管材の劣化及び伸縮による影響
- 寒冷地における凍結
- 地表に汚水管を配管することの景観上の問題
- 人為的な外力により破損した際の汚物の流出
- 自然災害等により破損した際の汚物流出
- 流水断面下への配管に伴う汚水管への浮力の発生
- 地表に汚水管を配管することの維持管理への対応(トラブルへの早期対応方法)
- 民地占有の場合は将来を踏まえ住民との取り決めが必要
- 側溝管理者との協議が必要
検証のポイント
- 建設コストの削減効果と維持管理コストへの影響及び工期の短縮効果
- →従来工法とコスト及び工期を比較する
- 管きょの材料特性の把握
- →紫外線による管材劣化促進の有無を確認する
- →気温による管材劣化促進の有無を確認する
- →設置環境による管材劣化促進の有無を確認する
- →管きょの伸縮による影響を確認する
- 管接合部の水密性
- →側溝活用における管接合部の水密性を確認する
- 管のたわみ
- →側溝活用における側溝通水時の管への浮力影響の有無を確認する
- 流下能力への影響
- →下水の凍結の有無を確認する
- 水質の変化(下水の腐敗)
- →管きょの高温化による下水の腐敗促進の有無を確認する
- 住民参画による維持管理
- →維持管理への住民参画の可能性、効果を確認する
- 景観への影響
- →住民の景観に対する印象を確認する
- 生活環境への影響
- →騒音、下水臭や景観等の影響の有無を確認する
- 基礎の凍上による影響
- →地盤の凍上による不陸発生の有無を確認する
- 側溝への影響
- →側溝の流下状況への影響及び維持管理性への影響の有無を確認する