概要
多数ある支障物の通過にあたり、マンホール形式ポンプ場や推進工法に替えて改良型伏越しを連続的に採用することにより、下流側管を自然流下管とし開削工法により施工するものです。

導入検討の契機となる技術的な背景等
- 分流式下水道の汚水管を対象とした改良型伏越しの採用実績の増加
- 高圧洗浄の普及
期待される効果
- 建設コストの縮減効果
- 維持管理費の削減効果
懸念される事項
- 管きょ内とマンホール内の固形物の堆積状況
- 流れへの影響及び上流域への影響(管内空気状況)
- 伏越し区間の清掃と作業性と効果
- 伏越し閉塞時における緊急時対応
- 供用開始直後(低流量時)における管理手法
検証のポイント
- 建設コストの削減効果と維持管理コストへの影響及び工期の短縮効果
- →従来工法とコスト及び工期を比較する
- 流下能力
- →伏越し部の損失水頭を把握する
- 固形物の流下状況
- →伏越し部の通過固形物を確認する
- 上流域への影響
- →伏越しによる空気連行の影響の有無を確認する
- 維持管理機材の作業性
- →維持管理機材の操作性及び作業効率について確認する
- 緊急時対応
- →伏越しが閉塞した場合の現象を把握する
- 供用開始直後の管理手法
- →供用開始直後の低流量時での伏越し内流速を確認する