PT調査の実施状況・結果概要
近年の実施概要
1.検討体制 2.実態調査 3.現況分析 4.予測手法 5.計画提案
■高知都市圏
 

5.計画提案

(1)計画代替案の設定

(1)道路網

【予測検討ケース(自動車交通)】

予測ケース ケース設定のねらい 主な設定内容
基本計画 基本計画に基づく将来交通需要をもとに、機能強化すべき方向性等を検討、評価
道路整備
四国横断自動車道、高知東部自動車道、高知広域
環状道路
国道33号、国道56号、国道195号、他
街路整備
計画代替案 基本計画の評価及び望ましい道路NW計画立案のための評価軸を設定
北環状線のボトルネックとなる国道33号鏡川橋に接続するのではなく、国道33号バイパスに接続することにより、広域交通を分担する。
鏡川新架橋により鏡川断面の交通容量を確保
(中心部東側の新たな都心内環状軸を形成、東部・南部方向の中心部通過交通の排除)

(2)公共交通

【予測検討ケース(公共交通)】

予測ケース ケース設定のねらい 主な設定内容
基本計画公共交通網 現況公共交通施設に、他の関連調査の中で検討が進められている、もしくは事業中の公共交通施策をプラスしたものを基本計画として設定
1. 高地駅周辺都市整備:
交通結節機能強化(交通ターミナル施設)
2. 鉄道新線の建設促進:
土佐くろしお鉄道阿佐線の建設促進
将来公共交通ネットワーク計画代替案 基本計画の評価及び望ましい公共交通計画立案のための評価軸を設定
1. 鉄軌道系交通施設で連絡されていない地域において、バス交通の強化により対応
2. 利用者の動向、特に通勤目的の人の動きにあわせ、特定路線の高速化をはかり、定時制、高速性を確保
3. 中心市街地においてコミュニティ交通を導入することにより、利用しやすい公共交通体系を確立
4. 福祉関連開発プロジェクト、広域交通拠点との連絡強化に資する公共交通体系を確立

(2)評価指標

【評価項目・評価指標】

整備計画テーマ 主たる
交通施設
評価の視点 評価指標 評価基準(目標)
交通需要バランス 道路網 交通需要への対応 主要断面混雑度 ・概ね1.0以下
ゾーン別面混雑度 ・概ね1.0以下
リンク別混雑度 ・概ね1.25以下
道路種類別混雑度 ・現況と比較して適正な機能分担
交通機能分担 道路網
公共交通網
交通機能分担 目的種類別交通手段分担率 ・都市圏レベルの自動車分担率が現況程度
・中心部での公共交通分担率の向上
公共交通網 鉄道利用者数 ・特定ゾーンでの公共交通分担率の向上
路面電車利用者数、
分担率
バス利用者数、
分担率
道路機能分担 道路網 道路種類別平均トリップ長 ・現況と比較して適正な機能分担
主要路線別交通量・平均トリップ長 高規格幹線道路の分担率17〜20%
主要路線別OD内訳 ・現況と比較して適正な機能分担
・都心部の通過交通の排除
アクセシビリティ 道路網
公共交通網
サービス水準 都心・拠点までの所要時間 ・都市圏から概ね1時間以内
道路網 高速ICまでの所要時間
規格の高い幹線道路から広域交通拠点までの所要時間 ・10分以内
道路網
公共交通網
都心、拠点までの所要時間別カバー人口 ・カバー圏域人口の拡大
利便性 道路網 走行台キロ、走行台 時(総計) ・現況水準以下
走行台キロ、走行台 時(道路種類別) ・現況と比較して適正な機能分担
走行速度 平均走行速度 ・概ね30km/h以上
大気 道路網
公共交通網
環境 NOx、CO2の排出量 排出量が現況水準以下程度もしくはそれ以下

(3)マスタープランの評価結果

(1)道路網

(混雑緩和)

  • 基本計画H32では、現況と比較してほとんどの断面で混雑が解消されるものの、依然として鏡川断面では1.0、特に鏡川東部断面では1.25となった。
  • これに対し、総合計画H32では、基本計画において混雑の予測される鏡川断面の混雑度が1.0を下回ることになり、代替路線の必要性が確認できる。

(2)公共交通

(都心部へのアクセス性の向上)

  • 鉄軌道利用による都心部への自動車との所要時間差は土佐山田町方向、伊野町方向で大幅に縮小される。
  • また、バスによる所要時間差は、特に高知市中心部で縮小される。

(3)自転車・歩行者

(自転車・歩行者ネットワークパターンの検証)

  • 自転車・歩行者交通需要の多い方向は以下の方向であり、自転車・歩行者ネットワークパターンは概ねこれらの軸線と整合の取れたものとなっている 。
    • 都心部を中心とした東西軸
    • 県庁周辺地区、追手筋周辺地区を中心とした放射軸
    • 都心部と北部方向
    • 都心部と南部方向
 
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