PT調査の実施状況・結果概要
近年の実施概要
1.検討体制 2.実態調査 3.現況分析 4.予測手法 5.計画提案
■富山・高岡都市圏
 

2.実態調査

実態調査は、本体調査(家庭訪問調査)と付帯調査として交通意向調査、走行速度実態調査、路面電車駅端末駅調査、また、本体調査を拡大する際の補正に使うスクリーンライン調査が行われた。

(1)本体調査

調査方法 家庭訪問調査(訪問配布・訪問回収)
抽出方法・抽出率 住民基本台帳
抽出率:8%
調査対象者 調査対象世帯の満5歳以上の人
調査対象者数:67,440人

調査対象日

平成11年10月〜12月の1日

調査票の種類

世帯票、自動車票、個人票からなる調査票

●富山高岡広域都市圏における本体調査の調査項目

調査票 分類 項目 富山・高岡
世帯票 世帯特性 現住所
住居の種類(持家 or 賃貸)  
住居の建て方(戸建 or 集合)  
世帯人数  
世帯構成員の属性 性別
年齢
世帯主との続柄  
職業
産業
勤務先・通学先の所在地
労働時間・始業時刻  
出勤・登校の有無(調査日)  
保有する運転免許の有無・種類
利用可能な自動車
自動車等保有状況 保有車種・台数
ナンバープレート  
所有者
保管場所
走行距離(調査日、年間)  
公共交通状況 最寄り鉄道駅へのアクセス距離・時間  
最寄りバス停へのアクセス距離・時間  
調査票 分類 項目 富山・高岡
個人票 移動状況 出発地・到着地
出発時刻・到着時刻
出発地施設・到着地施設
目的
交通手段
所要時間
同行人数  
出発地から到着地までの距離  
特定経路通行の有無  
移動時荷物保有の有無
自動車利用状況 利用した自動車
自動車運転者
同乗者数(家族)
同乗者数(家族以外)
到着地駐車場所
利用有料駐車場の費用
有料道路利用の有無・乗降IC  
注: 調査項目は本サイトに掲載の他都市圏で設定された項目も含めている。富山高岡広域都市圏で設定された調査項目は○印を付与したものである。

(2)付帯調査

●交通意向調査

調査目的 交通に対する意向及び冬期間の交通特性を把握
調査方法 家庭訪問調査(訪問配布・訪問回収)
抽出方法 家庭訪問調査を実施する世帯の中からアンケート票を無作為に選定
調査対象者 調査対象世帯の15歳以上の人

調査日時

平成11年10月〜12月

調査内容

通勤・通学に関するアンケート調査
出発時間、所要時間、始業時刻の形態
交通渋滞などの問題に対する考え、通勤・通学に利用する交通手段
動車利用者について、駐車場費用、自動車から公共交通手段への転換の条件
公共交通機関利用者について、利用理由、利用交通手段の満足度、乗換えの有無とその満足度、アクセス交通手段
バイク・自転車・徒歩利用について利用理由、道路について
交通渋滞に関するアンケート調査
  交通問題に対する考え、通勤・通学時利用交通手段、TDMの認知度、交通渋滞回避方法、自動車と鉄道の選好選択、バス専用レーンが実施されている路線区間を通行した経験の有無、バス専用レーンに対する意向、自動車通勤する際に必要な情報内容
富山市・高岡市の中心市街地に関するアンケート調査
中心市街地に行かなかった理由、中心市街地に行く可能性
中心市街地に行く頻度、平均滞在時間、最も多く行く地区、利用交通手段
路面電車に関するアンケート調査
非利用者について、路面電車を利用したことがない理由、路面電車を利用する条件
利用者について、主な利用路線、利用目的、頻度、電停・車両・乗り換えの満足度
路線延伸を希望する地区や施設、トランジットモールの導入意向と来街意向、路面電車への税金投入の是非
冬期交通特性に関するアンケート調査
通勤・通学者の利用交通手段(普段、冬期)、出発時刻と所要時間(普段、冬期)
私用で移動する人の利用交通手段(普段、冬期)、降雪量による移動の有無
道路の除雪に関する満足度、冬季において移動する際の情報、冬季における鉄道・路面電車・バスに対して気づいたこと、冬季における公共交通機関の乗換えに関する満足度、冬季交通対策への意向

(通勤・通学に関するアンケート調査票)

通勤・通学に関するアンケート調査票 通勤・通学に関するアンケート調査票

(交通渋滞に関するアンケート調査票)

交通渋滞に関するアンケート調査票 交通渋滞に関するアンケート調査票

(富山市・高岡市の中心市街地に関するアンケート調査票)

富山市・高岡市の中心市街地に関するアンケート調査票 富山市・高岡市の中心市街地に関するアンケート調査票

(路面電車に関するアンケート調査票)

路面電車に関するアンケート調査票 路面電車に関するアンケート調査票

(冬期交通特性に関するアンケート調査票)

冬期交通特性に関するアンケート調査票 冬期交通特性に関するアンケート調査票

(3)補正・補完調査

(1)スクリーンライン調査

調査日時
平成11年11月11日(木)  12時間観測:午前7時〜午後7時(9地点)
24時間観測:午前7時〜翌午前7時(21地点)
調査目的 家庭訪問調査で得られたトリップ総量の検証
調査方法
神通川、庄川をスクリーンラインとして設定し、すべての橋梁を通過する断面交通量を把握。
北陸本線をスクリーンラインとして設定し、当断面を通過する6本の道路の断面交通量を把握。
補正方法
乗用車において神通川、庄川両断面のスクリーンライン調査に対する捕捉率は0.8〜0.9、貨物車においては、補足率が0.7程度。
H6とH11では目的別交通量の構成比が変わらないものとし、H6道路交通センサスのOD調査の目的別交通量の構成比を用い、スクリーンライン調査の結果から目的別交通量を算出し、その業務目的の交通量と比較しその差を補正。
 
  補正対象目的推定トリップ:121,885台/日、H11パーソントリップ調査:65,556台/日 以上から補正係数を設定→補正係数=1.86

(2)走行速度調査

調査目的
道路交通状態の現況把握
バスと一般車との比較によるバス交通円滑化施策等を検討するための基礎資料を得る。
調査方法 設定した各ルートにおいて、実際に乗用車または路線バスに乗車し所要時間を計測
調査日時 平成11年11月11日(木) 朝夕のラッシュ時間(7:00〜9:00、17:00〜19:00)
調査内容
主要な信号交差点(県道以上との交差点を目安)ごとに以下の項目について調査 (距離、走行時間・停車時間等、停止理由、信号機及び事故・故障車等の状況)
走行方法:原則として平均法(運転者の判断により試験者と同車種の平均速度に近いと思われる速度で走る方法)

(3)路面電車駅端末調査

調査目的 路面電車沿線居住者以外における路面電車利用者の意向の把握
調査方法 配布、後日郵送
調査対象者 路面電車に乗る人
調査日時 平成11年12月 3日(金)(富山地方鉄道、富山市内軌道)
平成11年11月26日(金)(加越能鉄道)
調査内容
家庭訪問調査付帯調査として実施した「路面電車に関するアンケート調査」とほぼ同様の内容
(交通行動、運転免許の有無、自由に使える車の有無、路面電車の利用頻度、電停・車両・換えの満足度、路線を延ばしたほうがよい地区や施設、トランジットモールの導入、公共交通に対する意見)
 
ページTOPへ↑
1.検討体制 2.実態調査 3.現況分析 4.予測手法 5.計画提案