都市交通調査

■富山・高岡都市圏

4．予測手法

（１）予測モデルの流れ

将来交通量は、将来人口を基に、総合都市交通体系調査で一般的に用いられている「生成交通量および発生集中量の予測」「分布交通量の予測」、「交通手段別交通量の予測」、「配分交通量の予測」の４段階推計法を適用する。

（２）予測モデルの内容

（1）生成交通量・発生集中交通量の予測手法

生成交通量予測手法：

カテゴリー別の生成原単位法による予測
（説明変数：自由に使える車有無別・就業非就業（産業職業）別・年齢４区分別人口）

【生成原単位モデル】

（自由に使える車あり）

（自由に使える車なし）

発生集中交通量予測手法：人口指標を説明変数とした回帰モデルによる予測

（2）分布交通量の予測手法

予測手法：

グラビティモデルを用い、ゾーン別発生量と集中量およびゾーン間指標として所要時間による回帰モデルを推定。

（3）機関分担交通量の予測手法

予測手法：バイナリー・チョイス法による予測

1)　小ゾーン間トリップ（自由に使える車あり）モデル

ステップ１：全手段→自動車－自動車以外
ステップ２：全手段→徒歩・二輪車－公共交通

【説明変数】

目　的	全手段→自動車－自動車以外へのステップ	全手段→徒歩・二輪車－公共交通へのステップ
通　勤	所要時間比、鉄道駅までの距離（発ゾーン）、鉄道駅までの距離（着ゾーン）、運行本数、乗換回数、料金比	道路経路距離
通　学	所要時間比、料金比	道路経路距離
帰　宅	所要時間比、運行本数、乗換回数、料金比	道路経路距離、所要時間比
業　務	現況比率	現況比率
私　用	所要時間比、バス停までの距離（発ゾーン）、バス停までの距離（着ゾーン）、運行本数、乗換回数、料金比	道路経路距離、所要時間比

2)　小ゾーン間トリップ（自由に使える車なし）モデル

ステップ１：全手段→徒歩・二輪車－徒歩・二輪車以外
ステップ２：徒歩・二輪車→徒歩－二輪車
ステップ３：徒歩・二輪車以外→自動車－公共交通

【説明変数】

目　的	全手段→徒歩・二輪車－徒歩・二輪車以外へのステップ	徒歩・二輪車→ 徒歩－二輪車へのステップ	徒歩・二輪車以外→ 自動車－公共交通へのステップ
通　勤	道路経路距離	道路経路距離	鉄道駅までの距離（発ゾーン）、鉄道駅までの距離（着ゾーン）、バス停までの距離（発ゾーン）、バス停までの距離（着ゾーン）、運行本数、料金比
通　学	道路経路距離	道路経路距離	所要時間比、運行本数、料金比
帰　宅	道路経路距離	道路経路距離	所要時間比による分担率曲線
業　務	現況比率	現況比率	現況比率
私　用	道路経路距離	道路経路距離	所要時間比による分担率曲線

（４）配分交通量の予測手法

予測手法：分割配分法による予測