PT調査の実施状況・結果概要
近年の実施概要
1.検討体制 2.実態調査 3.現況分析 4.予測手法 5.計画提案
■富山・高岡都市圏
 

5.計画提案

(1)計画代替案の設定

(1)既定計画道路網 :都市計画決定済みの道路及び、平成32年までに共用予定の道路。

(2)都市交通計画案

  ・将来道路網構想案:将来道路構想案の目標に応じて設定された構想案。
 
・将来公共交通施策構想案: 公共交通施策構想案の目標に応じて設定された構想案。ここでは、鉄道活用施策、路面電車強化施策、路線バス強化施策、交通結節点強化施策を意味する。
 
・ソフト施策: 将来公共交通施策構想案の目標に応じて設定。ノーマイカーデー、短距離自動車利用の徒歩・二輪車への転換、料金の変更が設定されている。

(3)総合都市交通計画:都市交通計画案の評価に基づいて策定

(2)評価指標

【評価項目・評価指標】

整備計画テーマ 主たる交通施設 評価の視点 評価指標 評価基準(目標)
環境に配慮した都市交通体系の構築 公共交通網
道路網
地球環境負荷の
軽減
CO2の排出量 排出量が現況水準もしくは目標(1995年レベル)を下回る
道路網 沿道環境負荷の
軽減
NOx、SPMの排出量 排出量が現況水準程度もしくはそれ以下
高齢化に対応した都市交通体系の構築 公共交通網
道路網
高齢者の
モビリティの確保
高齢化率が平均以上のゾーンでの公共交通分担率 分担率が現況水準程度もしくはそれ以上
都市に活力を与える都市交通体系
の構築
公共交通網
道路網
賑わいの創出 都心部での公共交通分担率 分担率が現況水準程度もしくはそれ以上
都心部への
アクセス性向上
都心部への平均所要時間 現況と比較して短縮
道路網 都心部通過交通の割合 割合が現況水準程度もしくはそれ以下
豊かな暮らしを支える都市体系の構築 公共交通網
道路網
モビリティの確保 公共交通機関のトリップ数 現況と比較して同程度もしくは増加
モビリティの向上 トリップ平均所要時間 現況と比較して同程度もしくは減少
道路網 主要断面混雑度 概ね1.0以下
総走行キロ 現況と比較して同程度もしくは減少
平均走行速度 現況と比較して同程度もしくは向上
積雪・防災に対応した都市交通体系の構築 道路網 代替道路の確保 道路種類別平均トリップ長 現況と比較して適正な機能分担

(3)評価結果

<総合都市交通計画の評価結果>

●総合都市交通計画を実施した場合の効果について以下のように整理する。

  • 高齢者のモビリティ(公共交通分担率)が現況水準以上になることが期待できる。
  • 都心部における公共交通分担率が現況を上回り、都心部を歩く人が増え、賑わいの創出につながることが期待できる。
  • 都心部への平均所要時間は現況よりも若干悪化するものの、都心部通過交通の割合は、富山市では現況の約1/2程度に減少し、都心部内での混雑緩和が期待できる。
  • 公共交通機関のトリップ数が現況を上回り、現況以上のサービス水準が期待できる。
  • 全ての主要断面混雑度が1.0程度となり、現況に比べて大幅な混雑度の緩和が期待できる。
  • 地球環境及び沿道への環境負荷は、既定計画よりも低減できるものの、現況の1.1〜1.2倍程度に悪化する。環境負荷を軽減させるため、短距離自動車トリップのほかの交通手段転換を促すなど、ソフト施策が重要である。
  • ソフト施策の推進には歩道設置や自転車ネットワークづくり等のハード面での支援も必要である。
評価指標の算出結果
 
 
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