国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室: 景観
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平成19年度「美しいまちなみ優秀賞」

  川口市(かわぐちし)リボンシティ地区



地区はJR川口駅から北約800mに位置し、大正12年から操業を続けた(株)サッポロビールの工場があった場所である。
 平成14年に工場の閉鎖発表に伴い、当時の都市基盤整備公団が工場跡地開発のコーディネート業務を受託し、住宅市街地整備総合事業による都市再生計画を策定。川口市に事業者提案型地区計画を提出。「『まち歩き』が楽しい都心空間」の形成をコンセプトとして回遊性の高い緑豊かな空間整備を目指し、川口市の整備する歩行者専用道路や、民有地の公開空地を活用したモールなど、官民一体の歩行空間ネットワークを形成している。
 事業関係者が計画段階から地区のランドスケープに関する価値観を共有し、地区の象徴となる並木道の形成や、多様な事業者間で緑化協定を交わし将来に渡って緑を支える仕組みをつくりあげた。まち開き後は、多くの市民が集う「サッポロメモリアルリボンシティまつり」など、多彩なイベント等が実施されている。

 
 
▲「まち歩きが楽しい都心空間の実現」のため整備された「アクティブモール」。隣接する民地から1列、公園から2列カツラ並木が配置され一体的な歩行空間が形成された。 ▲様々なアクティビティを受け止める芝生広場。子供たちが安心してはだしで駆け回れる貴重な空間となっている。
 
 
▲当地区の中心を貫く2号道路沿いの歩道空間。公園と道路歩道部分で同じく協定書に基づく植栽配置を行い、ゆとりある歩行空間を実現した。 ▲アートパークとは別に、地区内には遊具等を設置した個性的な街区公園が3箇所配置されている。写真は線路沿いの環境を逆手に取ったスケートボード専用公園。
 
 
▲アートパーク全景。開放的な空間構成からなっており、様々な市民のアクティビティを受け入れることができる。 ▲工場稼動時に毎年地域に開放されて行われていた「ビアフェスティバル」が、リボンシティのまち開き後も川口市の主催により「サッポロメモリアルリボンシティまつり」として引き継がれている。


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