国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室: 景観
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平成19年度「美しいまちなみ優秀賞」

  宇部市中央町三丁目(うべしちゅうおうちょうさんちょうめ)地区



地区はJR宇部線の宇部新川駅の南約300mに位置する。古くから商業系、飲食系を中心とした土地利用がなされ、戦災を逃れた経緯等から道路幅員が狭く、老朽化した建物も密集していた。
 平成9年に地元まちづくり団体として「宇部中央地区再開発推進協議会」が発足し、ワークショップにより区画整理事業を念頭に置いた「整備計画案」及び「街並み形成のガイドライン」を検討。平成13年度より都市再生区画整理事業を実施し、電線類の地中化やレンガ・自然石を用いた舗装等、景観に配慮した道路・広場を整備。あわせて民間による建物更新についても、協議会により「街づくり協定」が作成され、屋根の材料・勾配の統一、外壁の色の統一、1階部分のセットバック等の協調化を図り、統一感のある美しい街並みを実現した。
 この事業によって地区の人口が増加し、事業地区に隣接した商店街では、出店希望が増加しているなど周辺への今後の波及効果が期待されている。

 
 
▲北側から見た事業地区。中央奥の建物は3階以上が借上型市営住宅になっており、48戸が入居している。 ▲街づくり協定により建物1階部分はセットバックされている。また、民間のセットバック部分の舗装については道路の舗装と整合をとることとした。
 
 
▲街づくり協定により屋根材を同一の瓦製品とし、3.5寸勾配北下がりの片流れ屋根で統一されている。 ▲地区の北側の広場には、通りの名前を採って住民の希望によりしだれ桜が植えられ住民の手で管理されている。
 
 
▲街づくり協定により外壁は、土系の色(アースカラー)で統一されている。 ▲民間の建物のセットバック部分にステージを設置しイベントを実施している。


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