国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室: 景観
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平成19年度「美しいまちなみ優秀賞」

  内子町八日市・護国(うちこちょうようかいち・ごこく)地区



地区は、内子町(人口2万人)の中心市街地にあり、旧松山街道沿いに開けたまちである。江戸時代後期から明治期にかけては製蝋業の中心地として栄え、漆喰塗屋造りの重厚な建物が数多く残されている。
 昭和57年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、歴史的環境を維持するとともに、電線の地中化や、背後に位置する町営住宅の木造平屋造りなど、内子らしい歴史と文化を生かした景観を形成している。
 町並保存運動の推進拠点として、地区内の民家を借り受けて「八日市・護国町並保存センター」を設置。住民の手で管理運営されている。このほか月1回の地区内清掃活動を実施。また町並保存会による伝統的行事「どんど焼き」の復活のほか、町との共催による「町並み観月会」など、多彩なイベントが実施されている。
 こうした町並形成により、年間数十万人の人が訪れる愛媛県内有数の観光地へと成長し、周辺地域への立ち寄り客も増えている。

 
 
▲八日市地区を南側から望む。緩やかに曲がった街道に沿って平入りの町家が並ぶ。路面は、街なみ環境整備事業で整備した透水性の舗装。 ▲毎年、中秋の名月に合わせて、町と町並保存会が共同で主催している「町並観月会」。通りには、保存会手作りの吊り行灯と竹行灯を設置。町家を開放した演奏会など多彩なイベントを実施。
 
 
▲製蝋業で栄えた当時の豪商の屋敷「本芳我家住宅」。重要文化財に指定されている。平成18年9月、3カ年に渡った修理事業が完了し、往時の姿に甦った。 ▲町並保存運動の影響で奇跡的に残すことができた木造劇場「内子座」。取り壊されて駐車場になる寸前だった。現在は、町民の文化の殿堂として様々な催しに活用されている。
 
 
▲地域住民が毎月第1日曜日に実施している地区内清掃活動。箒やゴミ袋を手に、町並保存地区を一巡する。 ▲ワークショップを重ねて完成したポケットパーク「清正ひろば」。写真は、保存会主催で実施している「どんど焼き」の様子。


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