国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地・景観課 景観・歴史文化環境整備室: 景観
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平成19年度「美しいまちなみ大賞」

  山鹿市豊前街道山鹿温泉界隈(やまがしぶぜんかいどうやまがおんせんかいわい)地区



地区は山鹿市(人口6万人)の中心市街地を南北に横断する豊前街道沿いに位置し、古くから菊池川の水運事業に支えられた米の集散地として、また藩主細川氏の参勤交代の宿場町として発展してきた地区である。
 地区内には、国指定の重要文化財「八千代座」をはじめとする伝統的建造物が多く残っており、これらの歴史的建造物の修景事業とともに、豊前街道の街路事業が進められ、電線類の地中化、歩道部に地元産の鍋田石を使った石張、歴史に基づく側溝の整備、外灯整備などが実施され、地域に根ざした落ち着きのある沿道景観が形成されている。
 また地元住民主導による街並みを活かした多彩なイベント(米米惣門ツアーや千代の園新酒祭り、豊前街道八千代座祭など)が実施されている。
 こうした官民協働の取組みにより、地区の活気が徐々に戻り、山鹿市を代表する観光スポットとなりつつある。

 
 
▲江戸時代からつづく造り酒屋や麹屋が今でも営業しており、電線が地中化された通りで店主が客をもてなす。 ▲国指定重要建造物の八千代座は、有名歌舞伎役者から地元小学生までが同じ舞台に立てる生きた芝居小屋である。廃墟同然から地域住民の手により復興し山鹿市の誇りとなっている。
 
▲歴史的建造物の修景が進み、商店では閉店後も照明をつけて通りの雰囲気を出している。 ▲江戸時代の質屋が地元匠によって修景された。
▲豊前街道から八千代座への入口に整備された公園とトイレ。 ▲造り酒屋跡。廃業した酒蔵を空家対策として駄菓子屋に再生。奥の蔵ではミニコンサートも開催される。


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