官庁営繕

BIM導入プロジェクト ~新宿労働総合庁舎~

 新宿労働総合庁舎は、官庁営繕事業において、BIMの導入を試行した初のプロジェクトです。延べ面積が約3,500㎡の標準的な規模の庁舎を対象として、設計の初期段階からBIMを活用しました。
 
【概要】
所在地  : 東京都新宿区
構造規模  : 鉄筋コンクリート造地上6階地下1階
延べ面積  : 約3,500㎡
設計期間  : 平成22年10月~24年3月
工事期間  : 平成23年12月~25年7月

BIM活用の効果

基本設計方針の策定段階
  • BIMを用いて建物ボリュームやゾーニング計画を検討しました。可視化情報を用いることで、関係者間での迅速な意思決定に役立ちました。
   
    法規制の可視化、建物ボリュームの検討     ゾーニング計画の検討

基本設計段階
 
  • 自然採光を執務室内へ取り込むためのライトシェルフの採用可否については、シミュレーション結果から効果が少ないことを確認し、設置を取止めました。
  • 自然換気について、当初は取り入れを南側窓のみとしていましたが、シミュレーション結果から、西面窓からも自然換気を取り入れることにしました。
   
    自然採光シミュレーション     自然換気シミュレーション

 
実施設計段階
 
  • 内外装の色彩計画やサイン計画について、BIMにより可視化することで、関係者間での情報共有に活用しました。
   
    BIMモデルからの書き出し(外装)   BIMモデルからの書き出し(階段室内装)
 
施工段階
 
  • 設計業務で作成したBIMモデルも活用し、基準階天井内等において干渉チェックを行いました。
  • 給水管のバルブの位置をより操作しやすい場所に変更しました。BIMによる可視化情報が、メンテナンス性の向上の検討にも役立ちました。
  • 建物の維持管理のための資料である「建築物等の利用に関する説明書」の作成にあたり、BIMモデルを利用しました
     
     
    施工段階での干渉チェック    

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