4.民間観光レクリエーション施設の整備
 国民の観光レクリエーション需要の高まりに伴い、民間により大規模なレジャーランド、オートキャンプ場、スキー場等様々な観光レクリエーション施設が整備されている。

1)レジャーランド等
 レジャーランドは、遊園地を始め、テーマパーク、スポーツランドなど様々な名称で呼ばれており、各種の遊戯・レクリエーション施設を多数組み合わせた総合レクリエーション施設である。
 このうちテーマパークは、特定のテーマに基づいて各種の遊戯・レクリエーション施設等を組み合わせて構成、演出された大型レジャーランド、遊園地であり、地域における中核的な観光レクリエーション施設として人気を集め、地域経済の活性化にも貢献している。11年度の主な施設の入場者数は、表4-4-2のとおりである。

表4-4-2 平成11年度主要テーマパーク年間入場者数

2)オートキャンプ場・一般キャンプ場
 近年は、車を利用したファミリーキャンプの普及に伴いオートキャンプの人気が高く、11年の1年間にオートキャンプをした人の総数は1,201万人と推定される。
 オートキャンプ場とは、「テントサイトまで車の乗り入れができる」ものをいい、全国に1,239か所ある。施設の規模や内容、サービス等は年々向上しており、欧米の水準に達してきているものもある。
 また、一般キャンプ場の整備も進められており、テントサイト、給水施設、管理棟などの施設を有するキャンプ場は、公共施設を含めて全国に3,271か所が整備されている。

3)スキー場
 全国にスキーリフト等の整備を有するスキー場は約730か所あり、11年度のリフト等の輸送実績は5億2,278万人回と前年度に比べ4.5%減少している((社)日本観光協会、(財)日本交通公社資料による。)。
 近年は、スノーボード専用のゲレンデの併設や、宿泊施設、温泉・プール施設、娯楽施設等の附帯設備を充実し、利用者の需要に合わせた話題性のあるスキー場造りが進められており、既存スキー場もリニューアルに積極的に取り組んでいる。

4)マリーナ
 全国に民間マリーナは約400か所あり、港湾区域を中心に河川や漁港、海岸等に設置されている。主に、東京湾、大阪湾、瀬戸内海に多い。集客隻数が50〜100隻程度の小規模のものが多く、500隻以上の大規模のものは少ない。

5)その他
 上記のほか、(社)本観光協会の調査によれば、フィールドアスレチック場(約180か所)、サイクリングコース(約560か所)、ゴルフ場(約2,080か所)、アイススケート場(約200か所)、観光農林業(約1,600か所)、観光牧場(約230か所)、観光漁業(約1,610か所)、海水浴場(約1,310か所)等様々なタイプの観光レクリエーション施設が全国に整備されている。