III 建設技術に関する総合的な取組み

1 建設技術の新たな展開に向けて

(1)建設技術の現状と課題

 21世紀を目前に控え、我が国を巡る社会経済情勢は厳しさを増しており、また国民の意識、価値観は多様化し、少子化・高齢化が急速に進みつつある。
 このような状況において、複雑・多様化する建設行政課題の解決を図り、より一層安全で潤いのある豊かな社会を構築するためには、これまで培われ、住宅・社会資本整備を支えてきた建設技術の活用に努めるとともに、さらなる水準の向上を図ること、広範な分野の技術を総合した技術研究開発を推進すること、さらに官民連帯共同研究の推進、新技術活用促進システム等をはじめとした民間の主体性を尊重した技術研究開発を推進することが重要である。