(建設産業のマクロの労働生産性)  労働生産性について、実質付加価値労働生産性(産業別実質付加価値額/産業別就業者数)を用いて国際比較を行ったものをみると(図表2-3-4)、建設業は、総じてアメリカ、ドイツなど欧米諸国を上回っている。また、国内比較では平成3年をピークに減少を続け、平成7年には全産業平均を下回り、現在も低いレベルで推移している。しかしながら、実質付加価値労働生産性は付加価値をベースとして労働生産性を図る指標であるため、景気変動等に起因する請負金額の増減に左右され、施工現場における労働生産性向上の成果を適切に把握しにくいという問題がある。