(今後の問題 〜地球温暖化に伴う海面上昇等〜)  近年、世界的に異常気象が頻発する中で、我が国においても多雨小雨の変動が拡大しつつあること、長期的に少雨化傾向となっていること(図表3-2-7)から、集中豪雨による災害対策を進めると同時に国民生活の基礎となる水資源の確保を着実に推進していく必要がある。  また、増え続ける大気中の二酸化炭素に起因する地球温暖化により、長期的な傾向として100年につき約1.0℃の割合で上昇している(図表3-2-8)。地球温暖化は、現時点で正確な予測は難しいが、超長期的に見て、海面の上昇による国土の消失やそれに伴う氾濫域の拡大、冬季積雪の減少による水供給の不安定化など、国民生活に直接影響を与える深刻な問題を内包しており、安全・安心な国土づくり・まちづくりの観点からも、十分な科学的知見に立った総合的・横断的な取組みが必要な新たな課題となってきている。