(2)都市鉄道ネットワークの整備

 大都市圏における鉄道の通勤・通学時の混雑は、近年の輸送力増強等の努力や、景気の長期低迷、少子高齢化の進展等ともあいまって低下傾向がみられるものの、路線によっては依然として200%を上回る混雑率となっている区間があり、いまだ厳しい状況にある。

図表II-1-21 三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移(指数:50年度=100)
図表II-1-21 三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移(指数:50年度=100)



 運輸政策審議会が12年8月に出した答申「中長期的な鉄道整備の基本方針及び鉄道整備の円滑化方策について」において、大都市圏における都市鉄道のすべての区間の混雑率を150%以内とすることが目標とされている(ただし、東京圏については、当面、主要区間の平均混雑率を全体として150%以内とするとともに、すべての区間のそれぞれの混雑率を180%以内とすることが目標とされている)。
 国土交通省では、この答申を踏まえ、都市鉄道ネットワークの整備を進めていくこととしている。

図表II-1-22 主な都市鉄道の整備及び整備予定(平成13〜14年度)
図表II-1-22 主な都市鉄道の整備及び整備予定(平成13〜14年度)



 

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