(6)ボトルネック踏切(注)の改良による都市交通の円滑化

 交通渋滞など都市活動に著しい支障をきたしているボトルネック踏切の改良については、これまで「踏切道改良促進法」等に基づき踏切道の立体交差化等を積極的に進めてきた。しかし、ボトルネック踏切はいまだに全国に約1,000ケ所存在し、特に東京都など大都市における交通の遮断は著しい状況となっている。

図表II-1-26 東京都内踏切道のピーク時遮断時間の状況
図表II-1-26 東京都内踏切道のピーク時遮断時間の状況



図表II-1-27 大都市に集中するボトルネック踏切
図表II-1-27 大都市に集中するボトルネック踏切



 こうした、ボトルネック踏切を含む踏切道における事故防止と交通の円滑化を図るため、国土交通省の発足を契機として鉄道側と道路側が連携を強化し、踏切対策を総合的かつ集中的に進めていくこととしている。

図表II-1-28 ボトルネック踏切対策
図表II-1-28 ボトルネック踏切対策

 具体的には13年3月「踏切道改良促進法」を改正し、踏切道の改良を促進するための措置を講じる期間を13年度以降さらに5ヶ年間延長するとともに、都道府県知事の申出制度及び国土交通大臣による裁定制度を創設した。
 また、連続立体交差事業における鉄道事業者による立替制度並びに用地の先行取得及び立替等への道路開発資金の低利融資制度を創設した。さらに踏切道及びその周辺において、都道府県公安委員会が実施する交通規制のあり方について、十分に協議をする。


図表II-1-29 踏切道改良促進法の改正前後のポイント
図表II-1-29:踏切道改良促進法の改正前後のポイント



(注) ピーク時の遮断時間が40分以上、または、踏切交通遮断量(1日交通量×踏切遮断時間)が5万台時/日以上の踏切。

 

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