第2節 大気汚染・騒音等による生活環境の改善

1.道路交通環境問題への対応

 自動車から排出されるNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)については、NO2(二酸化窒素)やSPM(浮遊粒子状物質)(注)の環境基準が達成されていない地域が大都市を中心に引き続き多数残っており、その早急な解決が重要な行政課題となっている。特にディーゼル車からの排出ガスは大きな社会問題となっており、この問題を解決するためにも、自動車そのものからの排出量抑制(自動車単体対策)と交通流の円滑化等による対策に取り組んでいく必要がある。

図表II-4-9 大気の状況
図表II-4-9 大気の状況



 一方、我が国の幹線道路の沿道における騒音についても、環境基準を未達成の地点が依然として多く、適切な対応を講じることが必要である。

図表II-4-10 自動車交通騒音の状況
図表II-4-10 自動車交通騒音の状況





(注)大都市圏において排出される窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)のそれぞれ52%、43%は自動車部門からのものであり、NOxに関しては約8割が、PMに関しては全てがディーゼル車からの排出量である。

 

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