3.プレジャーボートの利用環境改善

 国民のレクリエーション活動に対する関心の高まりを背景にして、プレジャーボート(注)を利用した活動はますます盛んになっている。プレジャーボートの利用の活性化は、豊かな国民生活の形成のみならず、関連産業や地域経済の活性化にとってもますます重要な課題となっている。
 他方、海難・事故による多くの死傷者の発生や、放置艇(不法係留船を含む)問題、沈廃船問題の深刻化等の社会的課題が顕在化している。

図表II-5-14 プレジャーボート保有隻数
図表II-5-14 プレジャーボート保有隻数



図表II-5-15 小型船舶の海難の推移
図表II-5-15 小型船舶の海難の推移



 国土交通省では、「プレジャーボート利用改善に向けた総合施策に関する懇談会」を開催し、プレジャーボート利用に係る今後の施策全般のあり方について検討を行った。
 同懇談会が平成13年12月に取りまとめを行った報告書は、1)利用適正化(社会的課題の解決)と2)利用促進の2つの方向性を「車の両輪」として、プレジャーボートの利用を活性化し、かつ適正化される利用環境を創造すべきとして、今後具体的に講ずるべき施策について提言を行っている。国土交通省では、今後、本報告書に沿って施策を進めることとしている。

図表II-5-16 懇談会報告書の具体的施策
図表II-5-16 懇談会報告書の具体的施策

 なお、プレジャーボートの利用環境改善に関し、現在まで講じている主要な施策は以下のとおりである。



(注)スポーツ又はレクリエーションに用いられるヨット、モーターボート等の船舶の総称。

 

テキスト形式のファイルは こちら

前の項目に戻る      次の項目に進む