6.冬期バリアフリー

1)道路の雪対策
 雪国では、積雪によって歩行者空間が狭められる、あるいは、路面の凍結によって、転倒の危険性が増すなど冬期特有のバリアが存在する。このため、駅周辺や中心市街地等で歩行者の多い地区において、横断歩道周辺の雪対策、スロープの凍結対策、堆雪幅の確保、バス停周辺の雪対策等を重点的に実施している。

2)下水再生水の熱活用
 熱を有する下水再生水は積雪対策において、有用な熱源となる。下水道事業においては、新世代下水道支援事業制度を活用し、融雪槽、流雪水路、融雪水路や投雪口等の整備とともに、これらの施設に下水再生水を供給するためのポンプ施設等の整備を行っている。

3)北海道におけるふゆトピア事業
 北海道においては、冬期間の積雪寒冷な気候条件による制約を広範な行政が連携することにより克服する必要があるため、ふゆトピア事業として、排除雪、流雪溝、融雪槽等の各種事業等を一体的に展開している。これにより冬期における高齢者等を含む歩行者の安全で快適な移動空間、活動空間の確保を図っている。

 

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