(1)ITSの導入・展開
1)ETCの普及促進
有料道路の料金所をノンストップ・キャッシュレス化することにより渋滞解消や利便性の向上を図るために導入を進めているETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)については、13年3月に一般運用を開始し、11月には全国約
600料金所にサービスを拡大するとともに、期間を限定した特別割引を開始した。今後、14年度末までに約900料金所にサービスを拡大する。
図表II-8-2 ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)
2)道路交通情報提供の充実
渋滞情報・交通規制情報等をリアルタイムでカーナビゲーションシステムに提供できるよう、道路交通情報通信システム(VICS)について、施設整備を推進し全国展開を図るとともに、情報内容を充実・向上させていく。
3)道路運送事業におけるITSの活用
公共交通、トラック輸送等、国民生活の重要な足として機能している道路輸送事業の高度情報化を図るために実証評価実験等を行い、その整備に係る課題や効果の明確化を図ることによって、民間事業者による導入を促進している。
4)歩行者支援のITSの推進
道路空間をはじめとした一般の公共空間において、円滑な移動を支援する歩行者ITSの技術開発、実証実験を推進している。
図表II-8-3 歩行者ITSが目指すサービス
5)各地域へのITSの導入
ワールドカップの開催等に併せて道路交通情報の充実や情報端末の整備などにより地域へのITSの導入を推進する。また、廃棄物収集車両の運行支援、除雪車の除雪作業効率化の実証実験を実施する。