第6節 北海道総合開発の推進  北海道開発は、北海道開発法に規定する北海道総合開発計画(平成10年度閣議決定)に基づき総合的に実施している。産業の振興とそれを支える基盤整備や安全でゆとりある地域社会の形成を通じ、特に、自然環境等を活かした観光振興、食料基地としての機能強化等を図ることにより、日本の発展に貢献するとともに、地域の活性化を図っている。  13年度においては、計画を推進し、産業の振興とそれを支える基盤整備や安全でゆとりある地域社会の形成を図っている。具体的には、特に以下の施策を重点的に推進している。 1)有珠山対策の推進及び安全な地域社会の形成 2)物流効率化のための交通基盤の整備とIT社会の構築 3)北海道の良好な自然環境を保全する循環型地域社会の形成 4)高齢者に優しい個性あふれる北国のまちづくり 5)北海道の自主自立に向けた経済産業の新生  このうち、1)については、12年3月の有珠山噴火により被災した周辺地域において、災害に強いまちづくりを目指し関係自治体により策定が進められていた復興計画が13年7月にとりまとめられ、その着実な推進が図られているところである。  また、上記施策に合わせてアイヌ文化振興関連施策、北方領土隣接地域の安定振興対策等を総合的に展開しているところである。  さらに、豊かな自然環境等の北海道の特性を活かした産業の振興や安全でゆとりある地域社会の形成に向けて、基盤整備をはじめとする施策を総合的に推進している。 アイヌ古式舞踊の披露