2.自動車、FRP船のリサイクル (1)自動車のリサイクルシステム・評価制度の構築  使用済自動車は年間400〜500万台発生しており、埋立処分場の残余容量が逼迫していることなどを考慮すると、現状75%のリサイクル率をさらに向上させることは喫緊の課題である。また、道路等において年間2万数千台に及ぶ大量の自動車の不法投棄も発生しており、生活環境の悪化を招き、道路交通の障害となり、処理の社会的コストも膨大となるなどその対策が急がれている。  このため、新たな自動車リサイクルシステムの構築とともに、道路運送車両法の抹消登録制度等の見直しに取組み、使用済み自動車の適正処理の推進、不法投棄防止のための施策を推進することとしている。また、リサイクル部品情報の充実や品質確保方策の検討等も行っている。  さらに、自動車や部品の生産から使用、廃棄に至るまでの全過程にわたる環境負荷に関する情報(LCA:ライフサイクルアセスメント)を提供することにより、環境アセスメントの推進を図ることとしている。 図表II-4-18 国土交通省の自動車リサイクルに向けた取組み