第I部 人口の減少、少子高齢化の進展など人口構造の変化に対応した国土交通行政の展開 

(ICカードシステムの導入)

 ITを活用した新たなサービスとして、公共交通機関の乗車券等へのICカードの導入が進められている。ICカードはその都度切符を買う必要がなく、改札機に軽く触れるだけで乗車が可能となるため、運賃表の確認や切符の購入等が大きな負担となっている高齢者等にとっては、特に利便性が高いサービスである。ICカードの導入により、複数の交通機関の連携はもとより、交通機関を超えたサービスの導入、さらには、ポストペイ方式(注)による柔軟で多様な運賃割引サービスの設定等様々な可能性が広がっており、高齢者を含めた公共交通機関の利用促進が期待できるものであることから、国土交通省としても、その普及に向けた研究、支援を行っている。



(注)カードの利用実績をコンピュータで管理し事後に精算する方式。利用データがカードに蓄積されるため、利用頻度や金額に応じた割引、オフピーク割引、家族割引、ポイント制の採用等が柔軟に実施できるほか、顧客に応じたきめ細かなサービスの提供が可能となるものと期待されている。

 

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