第II部 国土交通行政の動向 

(2)地域と一体になった公共交通政策の推進

 地域における円滑な交通の確保が重要な行政の役割となる中で、これを遂行するためには、単に交通政策の範囲にとどまらず、地域と一体となった総合的取組みが必要である。
 また、生活交通の確保が最大の課題である地域交通の分野においては、国はナショナルミニマムの観点も踏まえながら広域的な交通サービスの維持を中心に支援しているところであるが、近年では児童や高齢者などといった交通弱者の便宜を図るための公共交通サービスの提供に向けた地域独自の取組みが活発になっている。
 このような状況の下で地域それぞれのニーズに的確に応えていくため、国土交通省として統合のメリットを生かしつつ、地元自治体・地域住民など各種主体の声を十分取り入れながら、交通・観光、さらにはまちづくり等と一体となった総合的な行政の実施を通じて、地域の振興に貢献する地域密着型行政を推進していくこととしている。

 

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