第II部 国土交通行政の動向 

(2)輸送力の増強等

 訪日客の増大に対応し、大会開催期間中における航空、鉄道等の輸送力の増強を図った。特に日韓共同開催により、日韓間の航空需要が急激に高まることも想定されたため、深夜・早朝のみに限定されている羽田空港への国際チャーター便の乗り入れを、昼間の時間帯にも認め、75便が運航された。また、他の空港も含め、CIQ(関税・出入国・検疫)等関係者の協力を得て、国際旅客チャーター便の運航に伴う手続が円滑に行われた。
 また、試合終了が深夜に及ぶ場合に観客輸送を行うため、東海道新幹線(掛川→東京・名古屋)及び上越新幹線(新潟→東京)において深夜運行が実施されたほか、大会期間中、全国で延べ2,300本を超える臨時列車が運行された。
 さらに、スタジアムへの円滑な輸送を提供するため、ITS(高度道路交通システム)を活用し、道の駅、高速道SA、鉄道駅、空港に情報端末を設置し、道路情報、公共交通情報等を提供するとともに、高速バス・シャトルバスについては、GPSの活用などによって現在位置情報を利用者等へ提供することで、移動支援及び円滑な運行管理を行った。
 加えて、シャトルバスの運行に対しては、大規模集客施設周辺における渋滞対策等の観点からTDM(交通需要マネジメント)実証実験として認定し、助成その他の支援を行った。
 
<観客輸送の様子>


 
<新潟駅自由連絡通路内IT情報板>



 

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