第II部 国土交通行政の動向 

(2)燃料電池自動車の開発・率先導入

 燃料電池自動車は、従来の自動車と比較してエネルギー効率が格段に高く、静粛性に優れ、大気汚染の原因となるNOx、SPM(浮遊粒子状物質)等もゼロであるという特徴を有していることから、21世紀における環境と調和した車社会の主役になるものと期待されている。トヨタ・ホンダ等の各自動車メーカーも燃料電池自動車の開発を進め、平成14年11月には、国土交通大臣の認定を取得し、全国各地で公道走行試験を行うなど、実用化に向けた開発が進められている。
 また、「平成15年にも試験的な市販が想定される燃料電池自動車を政府として率先導入する。」旨の小泉内閣総理大臣の発言等を受け、14年12月に国土交通省においても公用車として1台導入した。
 このほか、燃料電池バスについても、14年9月27日に大臣認定を行い、「次世代低公害車プロジェクト」として公道における実証実験を行っているところである。
 また、毎年3月頃に「燃料電池自動車国際シンポジウム」を開催し、燃料電池自動車に対する社会的な関心を高め、広く国民一般への周知を図ることにより、燃料電池自動車の普及の促進を図っている。
 
<燃料電池自動車(バスと乗用車)>



 

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