第II部 国土交通行政の動向 

(5)水環境改善に向けた下水道整備促進

 流域別下水道整備総合計画に基づく下水道整備を計画的に進めており、特に、閉鎖性水域の富栄養化対策や水道水源の水質保全等のため、有機物、窒素、リン等を除去する高度処理の導入を推進している。また、雨水と汚水を同一の管きょで集める合流式下水道から降雨時に未処理下水が流出する問題に対し、合流式下水道緊急改善事業の創設等、平成14年度に緊急・総合的施策を実施している。さらに、新たな下水道技術開発プロジェクト(SPIRIT21)を立ち上げ、合流式下水道の改善に関する技術開発を産官学連携のもと推進している。
 一方、下水処理場の処理水は都市内の安定水源であり、公共下水道雨水渠や都市下水路等に処理水をせせらぎ用水として送水するとともに、これらの施設に沿って、せせらぎ水路、植栽、遊歩道等を設置し、都市内の良好な水辺空間の創出を図っている。

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む