第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 準天頂衛星測位システムの開発

 準天頂衛星システムは、人工衛星を複数(3機以上)組み合わせて、常にいずれか1機を日本の天頂付近に配置するものであり、これによりビルや山の陰などGPS測位不能地域の縮小、移動体への高質な通信・放送及びセンチメートル級の高精度測位等を実現することができます。
 このシステムは、交通・防災・測量・国土管理等の分野での利用が見込まれており、具体的には自動車の車線逸脱防止等の車両走行支援、歩行者ナビゲーション、より安全性の高い列車位置検知システム等での利用が考えられています。
 準天頂衛星システムの開発については、「今後の宇宙開発利用の取組みの基本方針」(平成14年6月 総合科学技術会議)において、官民の連携の下に推進することとされ、関係の産官から成るプロジェクトチームが具体化を図っていきます。
 このシステムにより、新たなビジネス機会の創出による経済の活性化と、国民生活の質の向上を目指しています。
 



 

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