2.国際海上輸送の充実 (1)国際海上輸送の現状  我が国は経済活動を維持していく上で必要なエネルギー資源や食糧の多くを海外に依存しており、その大半を輸送する外航海運は国民生活・経済活動を支える上で極めて重要な役割を担っている。平成13年(2001年)の世界の海上輸送量は、トンベースで54億トン(前年比微増)、トンマイルベースで22兆7億トンマイル(前年比1.5%減)となり、トンベースでは過去最高を記録した。  そのうち、我が国の海上貿易量は、8億7,998万トン(前年比1.1%減)であり、世界の海上輸送量の16.2%を占めた。シェアは年々微減傾向にあるものの、世界の海上荷動き量における我が国のシェアは、依然として大きな割合を占めている。  このような海上輸送による、貿易物資の安定輸送を確保するためには、今後ともわが国商船隊の役割が重要である。